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平成10年 6月定例会(第3日 6月16日)

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  1. 鈴鹿市議会 1998-06-16
    平成10年 6月定例会(第3日 6月16日)


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    平成10年 6月定例会(第3日 6月16日)               鈴鹿市議会定例会会議録(第3日)  平成10年6月16日鈴鹿市議会議場において鈴鹿市議会定例会を開く。   1出席議員      1 番   豊 田 正 孝      2 番   山 本   孝      3 番   南 条 和 治      4 番   儀 賀 久 明      5 番   近 藤   昇      6 番   長 岡 正 男      7 番   清 水 一 成      8 番   森 川 ヤスエ      9 番   石 田 秀 三     10 番   辻 井 良 和     11 番   内 海 正 明     12 番   高 橋   亨     14 番   中 村   敏     15 番   竹 口 真 睦     17 番   長谷川 清 一     18 番   宮 崎 平 男     19 番   大久保 政 信     20 番   宮 原 登美男     21 番   森   吉 金     22 番   佐 藤 邦 正     23 番   古 市 嘉 郁     24 番   森   義 明     25 番   清 水 一 昭     26 番   長 谷 康 郎     27 番   川 村 幸 男     28 番   大 谷 光 司     29 番   松 本 文 子     30 番   板 倉   操     31 番   中 村   浩     32 番   市 川 義 髙
        33 番   田 中   博     34 番   児 島 芳 光 1欠席議員     16 番   光 永   博 1議案説明員の職氏名     市長         加 藤   栄     助役         後 藤 忠 生     助役         西 尾 重 信     収入役        戸 田   登     教育長        山 下   健     消防長        渡 部 一 三     水道事業管理者    内 田   等     市長公室長      今 村 正 信     総務部長       水 谷 勝 彦     市民部長       中 尾 征 郎     保健福祉部長     堀 内 凱 夫     産業振興部長     大 本 剛 郎     土木部長       近 藤 清 己     都市計画部長     小 林 隆 清     下水道部長      石 井   平     総務部次長      寺 田   悟     保健福祉部次長    稲 垣   捷     産業振興部次長    津 田 修 二     土木部次長      今 村 不二夫     教育次長       天 野 武 男     教育次長       今 井 重 忠     消防本部次長     飯 場 喜 英     水道局次長      増 田 元 一     総務課長       伊 藤 輝 義 1議会書記     事務局長    東 浦 瑛 二   書記    池 中   敏            ───────────────── 1会議の事件  日程第 1          一般質問            ─────────────────            午 前 10 時 02 分 開 議 ○議長(古市嘉郁君)  皆さんおはようございます。昨日に続きまして,本会議を継続させていただきます。  ただいまの出席議員は32名で定足数に達しておりますので,議会は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。本日の議事日程並びに議案説明員の職氏名は,お手元に配付いたしましたとおりでございますので,ご了承願います。            ───────────────── ○議長(古市嘉郁君)  これより日程に従い,議事に入ります。  昨日に続き,一般質問を続行いたします。  通告以外の事項を追加しないように,質問が重複しないように,また,通告時間を守っていただきますように,お願いをいたします。なお,再質問の場合は,要点のみ,簡潔に述べられるように,特にお願いをいたします。  森川ヤスエさんから順次質問を許します。  森川ヤスエさん。              〔8番 森川ヤスエ君登壇〕 ○8番(森川ヤスエ君)  皆さんおはようございます。8番 日本共産党森川ヤスエです。私は,通告に従いまして,大きく2つの問題を質問いたします。  保険あって介護なしと言われるほど,問題点を残したまま,介護保険が成立し,2000年からの導入が迫っています。町を歩けば,保険料が払えない,保険料がもし払えても,利用料が払えそうにないなどの不安を訴えられることが増えてきました。日本共産党は,地域福祉の目標を,憲法の人権保障の立場に立って,高齢者の意思と願いを尊重し,たとえ障害を持っても,住み慣れた家や地域で安心して暮らせることができるようにすることであると考えています。そのためには,だれでもが,いつでも,どこでもサービスを受けられるよう,国,自治体の責任で,高齢者の生活を支える保健福祉のネットワークを地域でつくり上げることが大切だと考えています。人間らしい介護を保障するためには,年間50兆円にも上る公共投資を行い,福祉には20兆円という財政構造の転換を図り,社会保障の財源を生み出し,国民の負担を軽減することと考えています。日本共産党は,投資をしても,ゼネコンと大企業ばかりが潤い,不況打開には何の効果もないという税金の使い方を改め,ゼネコン型国家より,福祉国家を目指していきましょうと,国民の皆さんへ訴えています。この基本的な立場から質問させていただきます。  介護保険が導入されれば,サービスの利用がますます増えることは,全国市長会でも指摘されているところです。実態に見合った基盤整備が早急になされることが必要です。もちろん,現在ある計画の見直し,目標の引き上げは当然必要になってきます。鈴鹿市も,本年度の予算で幾分の進展はあったものの,目標年度が来年度に迫っている新ゴールドプランの達成さえなされていません。もともと介護保険を想定されていない段階でつくられた保健福祉計画の目標達成は,当面,緊急を要する課題であり,この計画が達成できなければ,2000年には大きな困難を招くことは必至です。思い切った財政計画の転換を行って実現を目指すべきと考えます。もちろん地方財政を圧迫する国の制度に改善を要望することは必要です。介護保険導入以前に,鈴鹿市民が老後を安心して暮らせる保障を求めて,老人保健福祉計画の早期達成を図るべきと考えます。特におくれの目立つデイサービス,常勤,非常勤合わせても54%の達成率であるホームヘルパーの確保,命をつなぐ大事な事業の給食サービスを毎日,全市的に届ける保障,老人ケアハウスなどが急がれます。この基盤整備のおくれは,在宅福祉を進めるに当たって,介護保険導入時に大きな弊害にさえなってきます。そこで私は,基盤整備の一つである給食サービスの早期実現のために,学校給食の利用の提案を行いたいと思います。現在,市内30の小学校は,広い鈴鹿市をくまなく網羅した地域の公共施設として大変有効な位置にあります。防災避難所に指定され,人々の命を守るとりでとしての位置づけがちゃんとなされています。この学校を,地域に開かれた学校として,子供とお年寄りのふれあいの場として,学校給食を利用すべきと考えます。近年の核家族化した社会にあって,お年寄りと食を通してのふれあいは人間的なぬくもりを大きく醸し出し,お互いに思いやりと感謝の気持ちを広げる役割さえ担っています。費用の負担を月4,000円や5,000円の負担で済めば,基礎年金だけのお年寄りも負担が軽く済みますし,お年寄りの火の不始末の心配も消えて,毎日の楽しみが増え,健康促進に役立つことは,だれの目にも明らかです。病院通いから解放されるお年寄りもできることでしょう。財政難で進展しない福祉と教育の向上に役立ちます。全国を見れば,対応を進めている自治体も増えてきました。週5日の目標達成もいながらにして可能になると考えます。部,課の枠を越えて,実現を目指して努力をすべきです。  さて,安心して暮らせる保障の2つ目の問題は,働く人々への援助についてです。Aさんは,ある日突然,大黒柱を失い,子供を抱え,軽い痴呆のお母さんを抱え,自らは働かなければならない,一体どうすればいいのか。親が要介護になり,夫婦共働きができなくなり,泣く泣く仕事を辞めていった女性。両親との3人家族,自分は他県で暮らし働く娘,父親も働いているが,突然,母親が倒れ,半身不随に,病院からは,出ていきなさいとせがまれるが,お母さんは自宅で一人で暮らせない,せめて毎日預かってくれるところはないのでしょうか。こんな苦労を背負った家庭の相談が増えています。介護が必要な家族がいても働かねばならない立場の人や,働きたいと願う人々を支えようと思えば,この表にあるように,ホームヘルプサービスを一日数回,そして夜間の巡回サービスを入れ,給食サービスが毎日届くなどの組み合わせがどうしても必要になってきます。また,デイサービスが毎日取り入れることができれば,家族はもっと安心して仕事に励むことができるのです。この程度の介護をきちんと行うためには,現在ある保健福祉計画目標数値まで,一気に引き上げることが,とても大切になってきます。不足しているデイサービスを現在実施している施設に,A型,B型,E型など,複合的にお願いしたり,子供が著しく減った保育所や,地域の公共施設の空き部屋利用などを積極的に推進して,高齢者や,家族の負担を軽減すべきと考えます。働く人々が安心して働ける基盤整備は,これからの時代にどうしても欠かせない重要課題と考えています。できることから積極的に所管を越えて,全庁規模で検討すべきと考えますが,いかがでしょうか。  2つ目の問題に,学校給食についてお尋ねいたします。この問題は,平成7年度にも取り上げましたが,老朽化している給食センターの見直しを行い,すべての学校を計画的に,自校方式に切りかえるべきだと考えます。学校給食が教育の一環として位置づけられ,どの子供も,温かくておいしい給食を食べることができる当たり前の教育であってほしいと願うお母さんたちの声を届けたいと思います。自校直営給食は,旬の物をおいしくいただきながら,食の伝統を学び,学校行事に合わせた運営や献立がつくられたり,栄養士や,調理員の働く姿が見え,会話が成り立ち,交流が深まります。学校中においしい匂いが流れ,食欲を誘い,心のゆとりを感じさせてくれるなど,食を通じて,生きる原点を学ぶことができるのです。学校,自校で調理をする給食は,教育としての位置づけがはっきりしています。しかし,95年,私の質問に答えて,共同調理室の利点として,教育長が挙げられた内容は,作業の合理化を図る,経費面での節約ができるなどと,教育とはほど遠い理由しか挙げていませんでした。しかも,経費面での節減については,共同調理方式が自校調理方式よりコスト高になっているのです。97年度,平成9年度決算見込金額で試算をしてみますと,一般経費は,自校給食20校分で,電気代その他含めて7,820万4,000円,1校当たり391万2,000円です。センター給食は,10校分で,配送費を含めると6,431万9,000円,1校当たり643万1,000円と,自校調理方式が1校当たりにして326万7,000円も安くなっています。経費面で安くできて,教育長は,人件費の問題を特に言ってらっしゃいましたが,人件費を差し引いても,1校当たり自校給食の方が経費は安く上がります。経費面で安くできて,教育の一環として,子供を丁寧に育てることが可能な教材であり,1番目の質問の給食サービスと結べば,その相乗効果は多大であると考えます。ぜひ,それぞれの学校に調理室を備えて,これから21世紀の時代に引き継いでいける学校給食として考えていただきたいと思います。ぜひ,センター化の構想を取りやめ,順次,小学校に自校方式の給食を導入していただきたいと思います。  次に,中学校給食の実現を求める質問です。このパネルをまずごらんください。前回の質問のときより,また進展しました。お隣の愛知県が,前回は70%のところに位置していましたが,都市部の名古屋市が実施を行い,今年の10月,最後の1校の実施をもって100%に一気に格上げになりました。東海4県の位置を見れば,中学校給食愛情弁当論で議論できないことは明白ですし,日本PTAの全国調査でも,9割の父母が,あった方がよいと答えていること,また,給食実施校の回答は,実施されていない学校の父母より,給食はあった方がよいと思っているなど,時代の流れは,中学校給食の完全実施に流れていることも明白です。県下の東員町,名古屋市の首長選挙の最大の切り札になって,2つの選挙では,現町長,現市長が,選挙中,世論の動向を見ながら,突然,本番中に実現を公約したという経過があって,名古屋市は95年度に,7校の試験的実施,順次計画的に109校の実施に伴って,100%へ到達いたしました。わずか3年余りで100%への給食実施率です。ランチルームをつくりましたが,完全自校方式を願うお母さんたちの願いからは外れ,また,教育としての観点が欠けている実施は,今後必ず軌道修正をせざるを得ないことも明らかです。私は,鈴鹿市においては,回り道をしない完全自校方式で,わずか10校,計画的に行えば実現できるのですから,まず,移転新築の学校から,または敷地に余裕のある学校からと,試験実施を行うことを強く要望いたします。京都大学霊長類研究所の所長でありました久保田 競先生は,人間の脳の発達とその特徴の中で,肉体的,精神的に大きく成長,発達する思春期は,全身的な発達を促す栄養を過不足なく,バランスよく取ることが脳の発達を保障するという意味からも必要で,特にビタミンやミネラルが不足しないようにすることが大切,日本人には,不足しがちなビタミンB1が不足すると神経へ情報が送れません。カルシウムが不足すると神経細胞の情報部門に必ず関与してくるので,現在の所要量を上回る量が必要と述べています。子供の成長期に必要な栄養を過不足なく,バランスよく,弁当で実現することは不可能なことです。だからこそ,子供たちを慈しんで育てる大人として実現を図るべき時代です。食は,人間の命をつなぐ大切な営みです。おろそかにしない社会の制度が大切です。本日の質問は,角度を変えて,人間を大事にする市政を求めて,市長に,潤いのある温かいお答えを望みます。また,教育長には,教育者として,食の教育に一番ふさわしい施設は,自校に調理室のある給食か,遠くから,お金を高くかけて運ぶセンターの給食か,お尋ねいたします。中学校給食については市長の考えが大切です。ぜひ,21世紀に悔いの残らない,神戸中の建設,平田野中の建設を望みます。  1回目の質問を終わります。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君)  それでは,森川議員のご質問にお答えを申し上げます。  1点目の老人保健福祉計画,すなわち新ゴールドプランの早期達成を図るべきだというご質問についてでございますが,平成5年度に策定をいたしました鈴鹿市高齢者保健福祉計画におきます目標の達成を目指し,施設整備など,基盤整備に努めてまいりましたので,その概要について申し上げます。  まず,特別養護老人ホームは,目標400床に対しまして,実施370床で,目標達成率は93%,在宅介護支援センターは88%,訪問看護ステーションが80%,ショートステイ80%,老人保健施設66%,老人ケアハウス51%,デイサービスセンターが44%,ホームヘルパーが40%の達成率となっております。ホームヘルパー派遣事業につきましては,申請を受けますと,在宅介護支援センターの職員による訪問調査を行いまして,状況を把握した上で,本人や家族と相談をいたしまして,ヘルパーを派遣をいたしておるのであります。現在の需要につきましては,おおむね対応いたしておりますが,潜在的な需要につきましては,今後実施をいたします高齢者実態調査の分析結果によって,その対応を検討していきたいと,このように考えております。なお,現在,市内の民間事業所においてもホームヘルパーが派遣されております。また,介護保険制度の導入に向けて参入を検討されている事業所もございます。一方,施設整備につきましても,平成11年度の建設を目指しまして,特別養護老人ホーム在宅介護支援センターデイサービスセンター老人ケアハウスなど,民間の建設要望がございまして,市といたしましては,これらの建設に対して支援事業を行い,施設整備の充実に努めてまいりたいと,そのように思っております。また,基盤整備事業や,介護サービスの需要量などの見通しも把握をいたしまして,より現実的な整備計画を策定するために,鈴鹿市介護保険事業計画の策定及び鈴鹿市高齢者保健福祉計画の見直しを実施をいたしております。昨日の板倉議員のご質問でもお答えをさせていただきましたように,市民委員によります鈴鹿市介護保険事業計画策定委員会と,職員によります鈴鹿市介護保険推進委員会を発足をさせまして,これらの委員会によって,高齢者実態調査の分析結果などのデータをもとに,平成10年度,11年度の2カ年で,それぞれの計画を策定いたしたいという考えをいたしておるのであります。  次に,2番目の質問でございます,家族で安心して働けるように,デイサービスの多様な充実を,についてでございますが,現在,実施をしておりますデイサービスにつきましては,申請を受けますと,在宅介護支援センターの職員による訪問調査を行い,状況を把握した上でサービスを実施をいたしております。なお,市内のデイサービスセンターは,今月中には4カ所になる予定でございます。ご承知のとおり,介護保険制度が導入をされますと,要介護度に応じて,介護サービスが提供されますことから,痴呆等が軽度で,要介護に認定されなかった方は,保険からの給付は受けられないことに実はなります。基本的には,これからの介護サービスの提供は,介護保険制度にのっとって対応することになりますので,ご提案の趣旨についても,この制度を前提にして研究していかなければならないことと考えております。ご理解を賜りますように,お願いをいたします。  なお,2点目の学校給食についてのご質問は,教育長より答弁をいたさせますので,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(古市嘉郁君)  教育長 山下 健君。              〔教育長 山下 健君登壇〕 ○教育長(山下 健君)  森川議員の学校給食にかかわるご質問にお答えを申し上げたいと思います。  学校給食のあり方等につきましては,これまでにも多くの議員の皆様から何度かご質問をいただき,その都度,私ども教育委員会の考えについて,お答えしてきたところでございます。また,森川議員からは,平成7年9月定例会において,同趣旨のご質問をいただき,私どもの考え方についてお答えしましたので,重なりがあると思いますが,これまでの経緯を踏まえながら,お答えを申し上げたいと思います。  ご承知のとおり,我が国の学校給食の始まりにつきましては,明治22年に,山形県で実施されたのが最初でございまして,戦後,間もないころ,食糧事情が困難な中で,主として経済的困窮と食糧不足から,児童生徒の栄養補給を主眼として再開されました。その後,学校給食の趣旨や意義に対する理解なども深まり,昭和29年に学校給食法が制定され,学校給食の普及と充実が一層深まってまいりました。しかし,近年,国民の生活水準が向上し,食生活が豊かとなりましたが,その反面,偏食,肥満傾向児の増加などに見られるように,食習慣のあり方に問題が指摘され,学校給食に対する新たな課題が生じてまいりました。また,O-157対策のために,各自治体に課せられた施設改善面での経費や,衛生管理面での経費など,学校給食にかかる経費負担の増大も各市町村の大きな問題となってきております。現在,当市の学校給食実施に当たっての経費は,人件費,施設費,食材費等すべてを含めまして,年間総額約12億5,000万円かかっておりまして,そのうち約5億7,000万円は,給食費として保護者より徴収し,残り約6億8,000万円は市の負担となっておりまして,予算面で大きな比率を占めているところであります。  さて,まず第1点目のセンター方式をやめて,自校方式に切り換えるべきであるというご質問にお答えをいたします。飯野共同調理室は,昭和45年に,7校7園の給食を調理するために,現在地に建設したものでございます。昭和48年には,飯野共同調理室に隣接して,第2共同調理室が建設されましたが,その後,さまざまな経過を経て,現在に至っております。現在の飯野共同調理室では,10校7園分の調理を担当しておりまして,平成10年度の1日当たりの給食調理数は約4,000食を賄っております。この食数は,市全体の総給食数の約28%に当たることになります。このことからも,当市における学校給食に占める飯野共同調理室の果たす役割の大きさを示すものでございますが,同時にまた,建設以来28年という歳月がもたらす施設,設備の老朽化は,かなり進行しておりますことも事実でございます。しかしながら,共同調理室を廃止し,すべての小学校の学校給食を自校方式に切り換えたらどうかというご意見につきましては,これまでにも本会議におきまして,教育委員会の考えを申し上げてきたところでございますが,基本的には,既に長い実績を持っております共同調理室方式と,自校方式の二本立ての方針を当面は維持していきたいと考えているところであります。共同調理場方式の利点といたしましては,1点目に,調理,洗浄等の機械化が導入しやすく,比較的少ない経費で,施設設備が整備できるとともに,調理作業の合理化,省力化が図れるため,人件費等の軽減も図れるという利点があります。2点目として,O-157発生以来,特に厳しくなってまいりました衛生管理面において,食材の納品と検収,作業動線の確保,調理員への衛生指導等について,専門的な知識を持った管理者を置き,衛生管理面での指導の徹底を図ることができるという利点もあります。3点目としては,自校方式の学校の調理室を改築する場合,その工事期間の給食を賄うという緊急的な措置としても,共同調理室の存在価値は極めて大きいものがあります。文部省においても,すでに以上のような点に着目し,昭和60年1月,各都道府県に,学校給食業務の運営の合理化についてという通知文を出しており,その中で,給食の質の低下を招かないことを前提として,共同調理場民間委託等の方法により,地域の実情に応じて,学校給食にかかる人件費等,経常経費の適正化を図るよう指導しているところでございます。さらに,昭和62年に出された臨時教育審議会の第3次答申においても,合理化を一層推進し,学校給食のコストの縮減を図る必要があると指摘しているわけでございまして,社会状況の変化に即した我が国の学校給食のあり方や,見直しの流れがあることも確かでございます。ちなみに,本市における給食にかかる経費を共同調理場方式と自校方式を比較いたしますと,共同調理場方式の方が,1食当たりの経費が節減されているのも事実であります。いずれにいたしましても,市の財政状況や,早急に取り組まなければならない教育施設の整備等を勘案いたしますと,今後,新たに自校方式を導入することは困難であると考えておりますので,ご理解を賜りたいと思います。  次に,2つ目のご質問でございます,校舎を新築,改築する時期に,中学校給食を自校方式で考えるべきではないかということについて,お答えを申し上げたいと思います。  中学生時代は,心身ともに飛躍的に成長し,人生の中でも,とりわけ大切な時期であるので,栄養のバランスを考えた学校給食が必要であり,移転新設する中学校から,自校方式により学校給食を実施すべきではないかというご意見でございますが,本市の中学校におきましては,現在,ミルク給食のみ実施しているわけでございますが,議員ご指摘のように,もし,完全給食を実施するとなれば,さまざまな実施上の問題がございます。この問題につきましても,これまでに本会議において,教育委員会の考え方について説明をさせていただいた経緯があり,重複することになりますが,これからの本市における学校給食のあり方にかかわる問題でありますので,改めて説明をさせていただきたいと思います。  1点目に,給食指導上の問題があげられます。中学生になると嗜好がはっきりしていること,また,食事量にかなりの個人差があることなど,残飯,残菜が多量に出ることも心配されます。実際,他の市町村の実施校における残量の様子を調べてみますと,中学校では,給食の残量が,その日の献立によっても違いますが,調理量の2割から5割と,かなり多いという実態も聞いております。中学生時代は,心身の発達の差や,男女の差が著しく生じる時代でもあり,思春期における食物摂取に対する認識の違いも大きくあらわれる時期であります。こうした特性を持つ中学生たちに,一人一人に適切に対応した食事内容を提供していく給食方式には,現在の学校給食制度では限界があると思われます。2点目に,日課表上の問題があげられます。給食を実施している中学校の日課表を調べてみますと,給食の準備に時間がかかり,正味の食事時間が短くなり,慌ただしい昼食となったり,昼休みが実質的に確保できないなどの現状や,放課後の部活動等の開始時間がおくれるなど,日課表が大変窮屈になってまいります。学校給食を実施いたしますと,いまでも昼食の時間をもっと長くしてほしいという生徒の訴えを無視することにもなりかねません。3点目に,弁当では栄養に偏りがあるとのご指摘ではございますが,現在,小学校では,食材費として,1食当たりおよそ220円程度で賄っているわけですが,これも学校栄養職員が,学校現場の声を聞きながら,子供の声を聞いたり,実態に照らして,栄養に偏りのないよう工夫して献立を考えておりますが,この価格ですべてを満足させることは難しいことであると考えます。共働きの家庭が増え,親子の愛情,心の触れ合いの大切さが叫ばれる中,人づくりに弁当が果たしている役割も大きいものがあるのではないかと思います。母親だけが弁当をつくるのではなく,父親がつくってくれた弁当や,中学生が自分でつくる弁当等に計り知れない教育的意義があると思うのであります。4点目に,財政的な面から考えますと,800食の調理室をドライ方式で建設するには,用地費を除きまして,建設費だけで約1億5,000万円の費用がかかります。その上,設備費等を考えますと,約2億円以上が必要となりますし,この他,校舎の改造費等も必要になります。財政事情が厳しい現状の中では,中学校の調理室の建設は難しい問題であると思われます。また,移転新設予定校につきましては,現在,用地も確定されていない中で,構想そのものが,まだできてない状況にありますし,学校給食については,市内のすべての中学校の問題として考えていかなければならないと思っております。このように考えてみますと,当市において,中学校で完全給食を実施することにつきましては,現時点では極めて消極的な立場に立たざるを得ないのであります。しかし,教育委員会といたしましては,さきに申し上げましたように,学校給食のあり方等については,今後も研究しなければならない課題と考えておりますので,ご理解を賜りますようお願い申し上げ,答弁とさせていただきます。 ○議長(古市嘉郁君)  森川ヤスエさん。 ○8番(森川ヤスエ君)  ご答弁ありがとうございました。  加藤市長の方には,中学校給食について,市長のお考えもお聞きしたかったんですけど,お返事はなかったんですけど,教育委員会の考えが,そのまま加藤市長のお考えだというふうに,一応取らせていただいて,2回目の質問に入ります。  福祉の充実の方では,いまの到達度は,ちゃんと資料もいただいておりますし,わかってますので,その到達度がおくれている部分を実現していかないと,現実に,本当に,突然そういう災害と言うか,家庭内の問題は突然起こることが多いんです。父親が脳梗塞で倒れるとか,母親が倒れるとか,その家族に,高齢者であっても,普通に元気なお年寄りであっても,ある日突然そういうことが起きてくるので,いまの制度は,ニーズには合っているというふうな,ニーズに充足しているようなお答えでしたけれども,実際には,制度そのものが,そうやって困った人には使えないようになっているんです。だから,病院から出ていきなさい,出ていきなさいと言われても,では,出てきたらどうしようとか,大変皆さん困っているわけなんです。そういう点では,ヘルパーさんを,いまのように週に1回とか2回とかという制限ではなくて,必要なとこには一日に数回派遣できる,そして24時間体制というのを,どうしても実現しようと思ったら,この数字ではとても無理なわけなんです。50%のあれで,一人,複合的に数回行おうと思ったら,一人でかなりの,週に24回,一日3回として,日曜日は家族が頑張ってみるにしても,6日間,3回,一人の方に24回派遣しなければいけないし,痴呆性のお年寄りを持っている場合でも,お二人が老人家庭の場合でも,夜間の見回りをしていかないと,安心して寝れないと言うか,短期的にしょっちゅう起こされていくので,介護している側が,先に体を悪くして,もう大変なことになるという事例は,これまでにもたくさん報告されていますし,私も実際,知り合いの中で,介護していた母の方が,先に亡くなると,お母さんの方が先にこの世を去ってしまうという事例も聞いています。だから,こういうものを改善して,市民が本当に安心して暮らせる社会にしようと思ったら,デイサービスも含めてヘルパーの数をうんと増やしていくことが,いま大変求められているんです。だから,せめてこの保健福祉計画は,当初11年度には実現したいという目標を持っていたわけですから,目標だけを立てて,数字だけで終わっていくというやり方ではなく,その11年度に向けて何とか実現するという方向性があるのか,ないのか,介護保険が入ったら,この比ではないわけです。もっと,実際には保険料を払うわけですから,全国市長会でもニーズが増えるというのは,そういうところなんです。自分が払った保険料で,どうして実現しないんだということで,パニックになったのはドイツで,しっかり皆さんもご存じだと思うんです。だから,いまの需要が,まだ抑えぎみな計画さえ充足できない状態では大変な事態が来ると思うので,どうしても,この問題は解決していっていただきたいと思うんです。それからデイサービスも,A型とか,お年寄りのその方の症状に合わせて,普通に健康で,ちょっと体が弱ったという人がA型みたいで,週に1回とか2回とかなんです。痴呆性の方を預かってもらうのがE型というので,A,Bとか,いろいろ種類が,その症状に合わせたり,預かり方でも種類があるんです。それを,できたらいま実施してらっしゃるところで受けてもらえるところがないかということも含めて,複合的なサービスにしないと,せっかく例えば,この辺ですと,くすのき園とか,それからグリーンホームとか,その地域で,A型だけが要るわけじゃないわけですし,E型の方もいらっしゃるわけですから,同じ地域で,この施設なら,私は近いし,家族が応援もしたいんですけどと言えるような,そういう複合的にできないかどうかというのを,施設の方にも相談していただいて進めていくということと,もう一つは,前回,前にも一度,議会で取り上げましたが,一般的に,託老所と言われているのが,このデイサービスの今度の介護保険の中ではそういう認識がされるそうなんですけれども,この託老所的な預かり方ですね。朝から夕方まで,どなたかが見ながらという形で,5,6人,家族形式でやるというような預かり方が,とても大切になってくると思うんです。これは先日,朝日新聞で,日本の福祉をどう考えていくかということで,先進国に学ぶ福祉のシンポジウムがあった記事なんですけど,その中でも,お年寄り7人を居候させるというような,こういう個人で自宅を開放したり,やってらっしゃる方もいるわけなんです。そういうところへの援助という方法もきちっと,そういうふうに制度をつくれば,それに呼応して,やろうかなという方も出てくると思うんです。また,保育所なんかでも,人数が減ってきたから,廃園だとか,統合だとかと,そういう安易な形にするんではなくて,いまある施設を,公共施設,公民館にしても,出張所にしても,いろいろあって,もし,地域の集会所をお借りしてでもできるわけなんです,これは。だから,こういうふうな公共施設を大いに利用しながら,財政的に苦しいときは,複合的に施設を使うという方向性を持って拡大していくことが,どうしてもいま必要だと思うんです。実際,神戸にいて,働きに行くのに,遠い伊船,石薬師までおばあちゃんを預けて,また仕事に出ていかなきゃ,駅から電車で行かなきゃいけないとか,そういう不都合がなくなってくるので,地域に1カ所とか2カ所,できるだけ小さい範囲にあるということが,この高齢者福祉,そして介護を支えていく上では,とても大切な問題になっていきますので,大きな建物をどんどん建てるという発想ではなく,あるものをどうやって利用していくかという観点から進めていっていただきたいと思います。福祉については,この2点はどうしてもヘルパーの増員と,そういう託老所的な家族が働けるような状態をつくるという制度に,もっと目をいただいて,介護に一人,家の中へ仕事から引き戻すということは,そこで公的な損失がかなり大きいんですよね。介護をしているために体が壊れて働けなくなるということは,これまでにうんとあることですから,せっかく働ける人は,できるだけ長く働いてもらう,スウェーデンのいまの福祉は,やっぱりそういうところから出発しているわけです。福祉を公的にきちんと支えたら,女性の働く場所がうんと増えて,いま男女フィフティ・フィフティで,国会でも,国政でも,大臣でも持てる,そういう時代に福祉の先進国はなってますし,そういう点では,みんなが同じ立場で働ける,働く人が安心して働ける福祉というのを目指して,鈴鹿市もぜひ努力していっていただきたいと思います。20代の若い娘さんが,いま働き出したばっかりなのに,お母さんが帰ってきても,自分も見れないし,お父さんも見れないしって,毎日心を痛めている,こんな実情を相談を受けたら,とてもつらいんです。それをやっぱり市として,どう支援していくのか,それをぜひヘルパーの増員,それからデイサービスの多様的な,もっと利用のできるような,制限が余りないようなやり方を努めていただきたいと思います。  それから,教育の給食の方では,私は,先ほど経費の面で,自校方式の方がセンターより安いという試算は,先日,平成9年度の給食にかかった経費を出していただいたんです。施設にかかる費用を入れるとどういうふうになるかまでは,施設の分はわからないということで,出なかったんですが,実際に,経費の面では,自校で調理した方が安いんですね。だから,そういうことを,数字を高いとか安いとかの根拠をきちっと数字上であらわせて,どの辺が高くて,どの辺が安いのか,また教育長の答弁は,前回の答弁と全く一緒で,センターの利点については,もう教育的効果はどこにもなかったんです。全く機械的に,財政問題での効率化,そういうところばっかりで,給食は,食は教育であるという観点が全く抜けているという,そこは私は大きな問題かなと思うんです。中学校給食についても,愛情弁当論をまだ持っていらっしゃるというのには大変驚きなんですが,全国のこの実施率から見ますと,三重県は20%で,この20%に位置しているところでも,いま中学校給食をしっかり運動しているんですよね。だから,名古屋市みたいに,市長選の争点に,どこでもなりかけている。いつ,この状態が好転して,上へ上がるかわからないんです。この千葉市でも,いま柏市とか,松戸市が,いま市長選絡みで,ここ95年に松戸市,97年に柏市がなったんで,千葉市ももう少しできちっとデータ取れば,上へ上がると思うんです。こういう実態の中で,鈴鹿だけ,学校の先生たちも,学校での不備とか,親の愛情弁当論というのが,本当に通用するのかというのは,大変疑問ですし,全く時代錯誤に陥っているんではないかなという気がするんですけれども,その点について,やっぱり子供の体を大切にする,育てるという教育の観点を抜かした答弁ではなく,もう一度,考え直すという方向性がないのかどうか,もう一遍だけお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  保健福祉部次長 稲垣 捷君。 ○保健福祉部次長(稲垣 捷君)  それでは,2回目のご質問,2点ほどいただきましたので,お答えを申し上げます。  先ほど,市長からもお答えしましたとおり,これからの介護サービスは,介護保険制度にのって給付することとなりますことから,介護の内容,程度につきましても,制度の枠組みで決められることとなってまいりました。したがいまして,介護認定に当てはまらない軽度の方につきましては,自立ということになるということが基本と考えておるわけでございます。  それでは,第1点目のヘルパーについてでございます。高齢者保健福祉計画における平成11年度の目標数値でありますホームヘルパーをどのように達成するかというご質問でございますが,先ほど数字的には,資料は持っているということでございますが,現在,常勤ヘルパーは35名,非常勤ヘルパーは27名で,達成度は19%ということで,平均達成率は40%となっております。また,平成10年度には,常勤ヘルパーは41人になる予定で,達成率は73%となります。非常勤ヘルパーは49人となる予定でございまして,達成率は35%で,平均達成率は52%となる予定でございます。また,11年度末までの対応といたしましては,ご質問の対応といたしましては,高齢者の実態調査の分析結果も認識しまして,社会福祉協議会も含めまして,民間委託をしておりますヘルパー派遣業者に増員を働きかけてまいる予定をいたしておりますので,よろしくご理解を賜りますようお願い申し上げます。  それから,2点目のデイサービスセンターでございます。現在,市内にありますデイサービスセンターは,A型,B型合わせまして4カ所で,高齢者保健福祉計画による平成11年度の目標数値と比較いたしますと,達成率は44%で,目標を達成するには,あと5カ所必要となります。現在,平成11年度の設置に対しまして,施設整備補助事業の受け付けを実施しておりまして,7月中には,新規施設の予定が判明いたしますので,その結果によって,また,高齢者実態調査の分析結果も踏まえまして,今後対応について検討してまいりたいと存じております。なお,ご提案いただきました保育所,公民館等の公共施設を利用したデイサービスの設置につきましては,運営方法等,非常に難しい問題が山積しておりますので,これにつきましても,高齢者実態調査の分析結果も踏まえて,今後の対応について検討してまいりたいと考えておりますので,よろしくご理解を賜りますようお願い申し上げます。以上でございます。 ○議長(古市嘉郁君)  教育長 山下 健君。 ○教育長(山下 健君)  森川議員の2回目のご質問にお答えを申し上げたいと思います。その前に,先ほどの自校方式か,センター方式かで,自校方式の方が経費が安く上がっているということでございましたが,さっきお聞きしてますと,1校当たりということをおっしゃったかと思うんですが,1食当たりにいたしますと,こういう計算になりますが,1食当たりにいたしますと,自校の方が,264.65円です。それからセンターの方が242.98円で,その差額21.67円というのは,これは自校の方が高くなっているということでございます。したがいまして,本市の給食は,先ほど申しました1食当たり,食材費として,給食費としていただいてます平均が220円でございます。それに,これをプラスいたしますと,約500円ぐらいの給食を食べていただいているということになろうかと思います。それから,もう1点,さきのご質問の中で,名古屋市が100%になったということですが,これ私どもも理解しておりまして,名古屋市の場合には,スクールランチ方式でやっております。これはいわゆる,弁当持ってきてもよろしい,自分で買ってきてもよろしい,それから,もう1つは,民間業者の給食弁当を入れているわけです。1食当たり240円というので,給食の弁当を入れまして,そして,何か4つぐらい献立があるようでございますが,そこから自分の好きな献立を選んで,そして食べるという方式だそうです。しかしながら,平均の利用率を見ますと,最初のころは非常に珍しくて,平成8年の3月の時点では,73%がこの給食ランチを食べておったと,しかし,昨年の3月になりますと,50%ぐらいになりましたということです。というのは,やっぱりファーストフード店で,自分で買ってきたり,自分の嗜好に合った,そういう物を買って持ってくるという子供が増えてきたということでございまして,念のために申し添えておきたいと思います。私,食べてます,お昼毎日食べているんですが,310円の弁当を食べておりまして,給食の方は500円近くかかってまして,そういう点から言うと,どうかなと,そんな感じもいたします。それから,給食の目指す教育のあり方ということでおっしゃっていただきました。当然,私どもも食教育と言いますか,これの大切さは十分心得ておりますが,先ほど申しましたようないろいろな条件をクリアしていかないと,この問題は解決できない。そういう問題もございまして,先ほど最後に申しましたように,研究課題とさせていただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(古市嘉郁君)  森川ヤスエさん。残時間を勘案の上質問してください。答弁時間も考えてください。 ○8番(森川ヤスエ君)  福祉の方は,ちょっと質問の仕方が悪かったのか,少し重複するお答えが多かったんですけれども,もう少し前向きに解決していくためには,全庁的な話し合いは絶対必要だと思うんです。そういう観点でぜひ努力していっていただきたいと思います。  給食に関しては,教育長は私の第1回目の質問を聞いていただかなかったのかなというふうに思ったんです。名古屋市の問題は,そういう教育的な観点が抜けた給食だから,お母さんたちの願いから大きく外れているというふうにちゃんと言いましたし,だから,見直しがこれから絶対に行わなければいけない時点にいま来ているんだと,市内では運動も起きています。だから給食を教育的観点が抜ければ,子供たちに受け入れられないということは,ここではっきりしているわけです。だから,私は回り道をしないやり方で,自校でやってほしいということをはっきり申し上げたのに,あえて,それを横道にそらすようなご答弁をされるということは,甚だ遺憾です。そして小学校の給食も,センターの方が1食当たりにすると安いとかおっしゃるんですが,これは食材費が入ったりなんかしたらそうなるかもしれませんけれども,経費の面では,全く1校当たりで,総体的にはセンターの方が高いということがはっきりしています。この問題を抜きにして,1食当たりという食数,確かに人を少なくして,大量調理をするところでは1食当たりの単価は減るかもしれないけど,それ以外の経費がかかるわけです。小学校のセンター化をやめてほしいというのは,教育的観点が全く抜けてくるから言っているわけで,教育として大切だとおっしゃるんでしたら,食を学ぶ力をつける自校方式がどうしても必要です。中学校も嗜好がはっきりしているからこそ,きちっと食事というものを,大人が子供たちに,自分の体を守り,次の世代の命まで守る仕事であるということを教えるためには給食として必要なんです。その点だけ,最後に言わせていただきます。 ○議長(古市嘉郁君)  この際暫時休憩をいたします。再開は11時10分といたします。            午 前 11 時 02 分 休 憩            ─────────────────            午 前 11 時 12 分 再 開 ○議長(古市嘉郁君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  辻井良和君。              〔10番 辻井良和君登壇〕 ○10番(辻井良和君)  おはようございます。10番 日本共産党の辻井良和でございます。私は,通告をいたしました2つの問題について,一般質問で申し上げておきたいと思います。
     まず,順番を変えまして,最初に,不況にあえぐ中小建設業者を救済する公共工事等の発注方法についてという問題について質問をいたします。とどまるところを知らない不況の深まりと言いますか,成長率マイナス,戦後最悪,昨年度の成長率は0.7%のマイナスで,これが23年ぶりだと,個人消費は1.2%のこれもマイナスと,こういう経済企画庁のまとめが6月12日発表されました。この不況の異常な深まりの直接の原因は,昨年4月以来の消費税5%への引き上げと,昨年9月以来の医療給付の改悪などによる患者自己負担増,また特例減税の中止にあったことは,だれもが認めていることであります。この不況に直接責任を負うべきは,自民,社民,さきがけの連立内閣の橋本内閣であることは,国民の多数が一致して指摘しております。もちろん,消費税5%に引き上げを決めた社民党村山元首相や,直間比率の是正を求めた元の新進党と,これに組みした一部の労働組合幹部にも重大な責任の一端はあると思います。政官業の癒着をつくり出してきた自民党型の政治は,国民の願いに背を向け,自らに対して,政治資金を提供し,票田を用意する大企業や,全国的利権団体の意向と,アメリカの要求に応じることだけに,国民の税金である国家予算を分配してきた結果,不況の中にあっても,国民を忘れ,大銀行,大企業,大手建設資本の存命だけに予算を配分するやり方をやめられず,結果として,国民に9兆円以上の巨大な負担を押しつけての消費不況の深まりを引き起こしたものであります。そして,参議院選挙を前に,つけ焼き刃の不況対策として出された16兆円,これは実際には4兆5,000億ほどの追加予算でありますが,従来の過ちの反省もなくて,大型の建設プロジェクトを中心に,通信産業という新しいメニューで着飾った,国民を苦しめることに一貫したものでしかありません。特に,いま建設業界は,この不況の中で,息も絶え絶えの状況にありますが,過去の自民党型公共工事中心の景気対策によって,公共工事依存症の体質にさせられたこともあって,いま緊急の仕事確保と,公共工事依存症からの脱却が,今後の課題であります。私は,この自民党,社民党,さきがけの連立内閣当時に提案された今回の補正予算の成立には,その政策的内容に反対でありますが,仮に,これが決定した場合の予算の使い方については,建設業界の中でも真に困っている中小,零細建設業者に広く仕事が行き渡るよう,入札の方法,工事の区分方法,発注先の配分等について,鈴鹿市独自の努力を行うよう求めたいと思います。  そこで,質問いたします。まず,最初の1つは,今回の補正予算が成立した場合に,鈴鹿市において行われる公共工事及び物品需要,事務事業のすべては総額幾らの金額になると見通しがされるのか,現在の情報を公開していただきたいと思います。従来なら,三重県が100分の1ぐらい,鈴鹿市はその10分の1,つまり国の予算の1,000分の1ぐらいは来るかと思われますが,この水準に照らして,多いのか少ないか,知りたいのであります。  2つ目に,予算の使用に当たっては,その経済効果が市内に広く及び,市民の暮らしに役立つように使うべきだと思いますが,工事の種類や,技術上の制約から,市外業者が受注するものも多くあります。今回の補正関係工事に限り,市外業者への発注,または入札参加を求めるものについては,すべてジョイントベンチャー,JVを組んで行い,下請業者についても,市内建設業者を指定するように求めるべきであると思いますが,いかがですか。政官業癒着によって出される建設省通達などは無視して,地元業者を優先すべきであると考えますが,いかがですか。  3つ目に,工事発注に当たっては,広く一般競争入札を採用し,工事保証保険制度を義務づけた上,自由な競争入札を確保すべきであると思いますが,いかがでしょうか。  4つ目に,工事の規模についても可能な限り,小規模で多くの工区を確保する細分方法と言いますか,そういうものを考えて,なるべく多くの業者に受注の機会を与えるよう工夫すべきであると思いますが,いかがですか。  5番目に,日本共産党が早くから求めておりました入札予定価格の公表は,建設省の態度変更によって,鈴鹿市でも,何の理論的根拠も示さず,入札の公表に踏み切りましたが,いまでは入札予定価格及び落札制限価格さえ,事前に公表して,競争を促すべきものと思いますが,このように情報を公開して,入札の仕切り屋や,談合のうまみを取り除くべきだと思いますが,いかがですか。  6番目に,今回の補正予算の目的が不況対策にあると言うのなら,入札結果の偏り方次第では,1,2割は随意契約を行って,仕事を広く業者に配分する措置を取るべきだと考えますが,いかがですか。  2つ目に,大きな問題として,鈴鹿市として,職員不公正採用の事実を認め,公式の場で謝罪すべきではないかという問題について質問いたします。  うそをつくと,閻魔大王様に舌を抜かれて,地獄に落ちるぞ。私は,幼いころ,近くのお寺の幼稚園で,そのお寺の和尚さんが園長先生でしたから,いつもこういうお話を聞いておりました。少年時代も,青年時代も,大体正直に生きてきたように思ってまいりましたし,いまでも,本当のことが大事だと思って,日本共産党に入って,今日に至ったわけであります。ところが,鈴鹿市では,平成3年度と4年度の市職員採用試験が不公正極まりないやり方で行われ,有力者の推薦があるかないかで合格,不合格が決まるという実態が明るみに出ました。推薦者はお坊さん出身の当時の衣斐賢讓市長や,国会議員,県会議員,市会議員,その他,また衣斐賢讓氏の後援会の幹部までありまして,縁故採用,市行政の私物化,そして地方公務員法第15条に違反する内容でありました。私は,この問題を平成5年の鈴鹿市議会12月定例会で一般質問に取り上げ,この不公正採用の証拠となる矢田メモ,これは当時,市長公室長でありまして,職員採用の事務に携わった実務上の責任者であった矢田さんの作成した文書でありますが,これは受験者一人一人に,だれとだれが推薦しているかがわかるように一覧表にしたものであります。この矢田メモを示して迫りましたが,当時,市長であった衣斐賢讓氏は,これは見たことがないとか,筆跡が違うようだとか,焼却してしまったので手元にないとかの口実を並べて,矢田メモの確認を避けました。この文書は,矢田氏が職員採用担当職員として,公務執行上の必要性によって作成したもので,矢田氏によれば,推薦した議員,その他の人に,だれだれは合格しましたと連絡するための目的で作成したものであるとのことでありましたが,その矢田メモの推薦者のそばには,マル特とか,〇1,〇2,〇3とかの記号が入っておりまして,これは1人の議員が3人まで推薦している場合につけた順位だということでありました。当時の市長であった衣斐賢讓氏が,このメモの確認を避けた唯一最大の理由は何か,これは,この矢田メモが,職員採用決定の唯一の証拠を示すものであり,これを確認すれば,職員採用試験の目的である成績実証主義を,不合格,合挌の判定基準にしたものではなく,推薦の有無が合格,不合格決定の条件であったことを認めなければならず,これを認めれば,衣斐賢讓氏が地方公務員法違反の罪に問われ,公民権の停止を受けるおそれがあったからでありました。私の幼稚園の園長先生の和尚さんは,うそをつくなと,私を育ててくれましたが,鈴鹿市長になった衣斐賢讓氏は,お坊さん出身であるのに,明白なうそをつき通したのであります。私はこれが許せず,平成6年4月の選挙では,演説会でこのことを市民に訴え,市民の手で,この市長に退陣してもらえるように働きかけました。そして選挙が行われ,鈴鹿市民は,現在の加藤市長を選んだのであります。その後,私はこの問題に関連した衣斐賢讓氏原告の伊勢新聞社の記事差し止め請求事件についての損害賠償請求事件,その公判の中で,当時の鈴鹿市職員課長の証言を聞き,自分の持っております情報が裏づけられたことを知り,平成9年12月の定例会で,再びこの件を取り上げ,この不正採用問題の決着をつけるよう,加藤市長に質問し,加藤市長の手によって,保管している文書や証拠から,はっきりした判断を行い,公式に謝罪すること,及び現市長として,前市長を告発するように求めました。しかし,加藤市長は,不公正であることは認めながらも,自ら判断することは避け,学者や弁護士からなる専門委員を委嘱し,問題のある平成3年度,4年度の職員採用結果と,加藤市長になってからの平成8年度,9年度の結果とをあわせて調査検討し,望ましい職員採用システムを考えるというやり方の調査報告を求めました。そして,その報告書が,鈴鹿市議会3月定例会の最終日,閉会の後,全員協議会の席で発表されたのであります。私も,この報告書をいただきました。この報告書を見ると,報告書は,問題の平成3年度,4年度の職員採用試験実施と,合格,不合格の決定の結果について分析し,平成3年度については,これは報告書の中のそのままの文章でありますが,巷間,矢田メモ云々の問題が言われているが,その真否を問うまでもなく,職員採用が受験成績,その他の能力の実証に基づいて行われたとは到底言えないものと判断できると記してあります。また,平成4年度についても,採用の基準が決められているにもかかわらず,総合順位によって決定したのではなく,当日の態度等,この「等」が問題でありますが,当日の態度等を参考にして決定したものであることが,他の資料を調べるまでもなく明白になったと記しております。この報告書の示す結論は,いずれも成績主義に基づかない,または総合順位によって決定したのではないと,その選考結果が不合理であることを報告してはいますが,なぜ,こんな不公正な採用結果になったのかは,何も触れておりません。それは唯一の証拠である矢田メモ,このことは先ほど申し上げたように,受験者ごとに推薦した人の氏名の一覧が整理され,推薦のあるなしで,採用,不採用を決めたことが明白になっているものでありますが,この矢田メモが,専門委員に渡されず,専門委員も,これを入手しないままに,報告書が作成されたからであります。この報告書の文中には,専門委員の無念さがにじみ出るように,先ほど申し上げました矢田メモの真否を問うまでもなくとか,他の資料を調べるまでもなくという表現がありますが,真否を問うまでもなくという言葉は,問えば,当然明白になるが,問うまでもなく明らかだと,言外ににじませ,矢田メモを渡さなかった加藤市長の煮え切れなさ,その態度に痛烈な皮肉を言っているものであります。したがって,この報告書には,不公正採用の真の証拠である矢田メモを渡さなかったことによる弱点と,そのままでは,告発の証拠能力としては不十分な限界があると思いますが,矢田メモを出さなかった理由と,この報告書が,地方公務員法の何条に違反していると指摘していると解釈できるのか,加藤市長の考えをお聞きしたいと思います。指摘していないというのであれば,指摘していないと,お答えをいただけば結構でございます。  次に,私は,矢田メモと,情報公開によって手に入れました平成3年度及び4年度の受験者の成績等の一覧表を対照して検討したところ,矢田メモの合格者マークと,鈴鹿市保管の受験者成績等の一覧表が完全に一致することを確認いたしました。これは私が情報公開で獲得した,いわば一覧表であります。これには受験成績も全部載っております。これが私が保管しております矢田メモのコピーであります。これは実名で記載されておりまして,この合格者の丸印と,この情報公開で得ました職員一覧の中の合格者丸印は完全に一致しております。矢田メモの合格者マークと,鈴鹿市保管の受験者成績等一覧表の合格者が完全に一致することを確認いたしました。念のため,加藤市長の方にも,この矢田メモのコピーをお渡ししてありますので,市長としても,照合の上で回答していただきたいと思うのであります。コピーは,事務職,大学卒業者のみをお渡ししましたので,どうぞお取り扱いには十分ご注意の上で,その範囲でお尋ねをいたします。  まず,平成3年度については,採用決定者の最下位の順位は71位であり,同順位が2人おりますので,72名までが,合格するかしないかの判断の範囲であります。その72名のうち,合格者は36名であります。その36名中,推薦者があった者は32名,パーセントにして88.8%に及びます。不合格者は36名であり,そのうち,推薦人のなかった者が26人,これは72.2%になります。合格者中88%の的中率というのは,これはもう必然性と呼んでよいほど高い確率であります。不合格者36人のうち,10人は推薦者がありましたが,同一の推薦者が,3人以上推薦していたために,そこまでは無理はきけないということで,不合格にしたと考えられるということもあります。さらに,平成4年度については,採用決定者の最下位順位は42位で,同順位は6人ございますために,47人までが合格,不合格の選考の範囲と,仮になります。そのうち,合格者は27人であり,そのうち推薦者のある者26人,これは96.2%であります。最も高い確率であります。不合格者は20人ありますが,そのうち推薦のなかった人は16人で,80%に及ぶのであります。ここでも推薦のある者は合格し,ない者は不合格としたというほかに別の見方は考えられないのであります。以上の点から,矢田メモが,この不公正採用を説明する唯一の文書であり,職員が,職務遂行上作成した公文書であると考えられますが,加藤市長は,推薦が採用の唯一有力な条件であったと認めますか,あなたの率直な粉飾のない答弁を求めたいと思います。私も市長も,お互いにこの本会議の席でうそを言って,閻魔大王ならぬ有権者の皆さんから,舌を抜かれたくないと思うのでありますが,市長の考えはいかがでしょうか,お尋ねをしたいと思います。  以上で,1回目の質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君)  辻井議員のご質問にお答えを申し上げます。  まず,第1点目の不況にあえぐ中小建設業者を救済する公共工事等の発注方法についてのご質問でございますが,ご指摘のとおり,現在の経済情勢の厳しさは,いまさら私が申し上げるまでもなく,危機的な状況にあると言われております。完全失業率も4.1%を超えて,最悪の状態になってきており,緊急の経済対策が打ち出されているところでございます。このことから,国におきましては,平成10年度上半期における公共事業の前倒しを促進をし,我が国経済を力強い回復軌道に乗せるべく諸施策を講じているところでございます。本市におきましても,国の要請を受け,上半期の契約目標を81%以上になるよう努力を続けているところであります。なお,この経済対策にかかる本市関係事業につきましては,国の98年度補正予算成立後,事業が確定されてくるものと思われますが,現時点におきましては,未確定な状況でございまして,これらの財源措置も確定していないと,そんな状況でございます。  さて,ご質問の公共工事等の発注方法につきましては,現在,鈴鹿市建設業者格付要綱,建設工事発注基準等に基づきまして,市内業者の育成を図るべく,でき得る限り,発注機会が増えるように発注をいたしておるところでございます。また,物品等の購入につきましても,市内で調達でき得る物につきましては,市内業者の受注機会が増えますように,市内業者を中心に発注をいたしておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。  次に,ご質問の今回の追加予算工事は,大手より中小企業者へ,また市内業者救済のためには,小規模随意契約,分離分割発注方式,また下水道工事に特定建設工事共同企業体の導入等を考慮するようにとのことでございますが,ご承知のように,公共工事にもさまざまな形態がございまして,特殊な技術,経験を要する工事や,工事規模や,工期の関係から,技術職員数等の問題によりまして,中小企業に発注するのが,かなり難しい場合もございます。まず,下水道事業におきます推進工事につきましては,地質の状況,土の中のれきの大きさ,地下水等から,現在80種程度の推進機種が開発をされております。しかも,日進月歩で,その技術力は毎日毎日のように向上しておるわけであります。施工に当たりましては,あらかじめ地質調査を実施をいたしますけれども,実際の工事の現場では,地中を掘り進むにつれまして,刻々と変化をする土質,れきの大きさ,地下水圧に対して迅速,的確な処理能力が不可欠となってこようかと思います。また,推進機械が停止をするといったような非常事態にも,即対応ができますような能力が要求をされますので,企業独自で研究開発機能を持ち,長年の経験と技術力を持った大手企業が望ましいものとならざるを得ないのが現状でございます。しかしながら,これら推進工法による汚水幹線工事が終わりますと,今度は開削工事にかかりまして,いわゆる面の工事になるわけであります。各家庭へ接続するために,狭隘な道路へ下水道管を布設しますが,そのときに,上水道管の移設が伴いまして,年間の上水道の移設工事が,年間の工事件数が約70件から80件になりまして,また,面整備が約100ヘクタールにも及びまして,工期的にも発注ロットは妥当だと判断をいたしております。ただ,分離分割発注となりますと,工期的なものばかりではなく,交通障害により市民生活に支障を来すと,こんなおそれもありますし,また,工事費も高くなり,公共事業コスト縮減に逆行する要素もございます。また,特定建設工事共同企業体のあり方につきましては,大規模工事であって,技術的難度の高いものについて,確実かつ円滑な施工を図るために,技術力を特に集結する必要があると認められるものにつきましては,特定建設工事共同企業体により,競争を行わせることができるとされております。特定建設工事共同企業体の活用にも,安易な受注機会の配分と見られますおそれのあることや,構成員の規模の格差が大きいために,効果的な共同施工の確保が困難であり,施工の効率性が阻害されるおそれのあることが指摘をされております。そこで,議員のご提言のように,特定建設工事共同企業体による地元業者の参画につきましては,地元業者の育成と地域の活性化の観点から,特定建設工事共同企業体の趣旨を踏まえながら検討を加えてまいりたいと存じます。  集落排水事業におきましては,従来より事業内容,規模等によりまして,工期面,地域性及び公平性等を考慮した上で発注を行っておりますし,処理施設工事においては,施設部分と外溝部分の分離発注を既に行っております。平成9年度では,処理施設部分におきます一部分離発注を実施をして,建築部分の分離発注も予定をいたしておるところであります。なお,測量,設計,調査部分においても,既に調査部門を分離発注し,その他の部門についても検討をしているところでございます。また,道路や排水路関係事業につきましては,従来から,これは市内業者を中心に発注をしておりまして,今回の予想されます追加分につきましても,その形態が変わることもございませんので,従来どおりの対応になろうかと存じます。また,小規模随意契約につきましては,地方自治法及び地方自治法施行令により,その範囲が定められておりまして,これに基づき,鈴鹿市契約規則で随意契約の範囲を定めて運用しておるのであります。今後とも,契約締結につきましては,公正性を確保するためにも,競争入札を基本としながらも,随意契約のあり方を考えてまいりたい。このように存じます。いずれにいたしましても,現下の経済危機を乗り切るための諸施策につきましては,国,県の動向を見極めながら,市内の建設業者に対しても,受注機会の確保に,可能な限り積極的な取り組みをしてまいりたいと存じますので,よろしくご理解を賜りますように,お願いを申し上げます。  次に,2点目の職員不正採用のことにつきまして,お答えを申し上げます。昨年の12月定例会の辻井議員のご質問を受け,私は,採用試験について,調査を行うと,ご答弁を申し上げました。そして,地方自治法に規定をする専門委員制度を活用し,3名の専門家に,採用システム専門委員をお願いをし,本市の過去及び現在の採用システムの調査と,これからの採用システムについて提言を依頼をいたしました。調査につきましては,専門委員各位より,客観性,実証性を確保する意味から,市が保管をいたします採用関係の公文書の原本により行うとの申し出があり,これらの関係書類を提示をさせていただきました。そして,本年3月17日付で,調査結果の報告書をちょうだいをいたしました。その報告書の全内容につきましては,本年3月24日開催の市議会全員協議会で,議員各位に写しを配付し,ご報告を申し上げ,また謝罪もさせていただいたところでございます。職員採用問題は,市政にとって極めて残念なことであり,市民の皆様に対しても,大変申しわけないことでございまして,この場をおかりいたしまして,改めておわびを申し上げたいと存じます。  さて,辻井議員がご指摘になっておられます,いわゆる「推薦者が記載されたメモのコピー」のことでございますが,このメモのコピーにつきましては,内容が公文書でございませんので,判断しかねるものでございます。コメントは差し控えさせていただきたいと存じます。したがいまして,専門委員からの報告にもございましたように,地方公務員法の平等取り扱いの原則,競争試験の平等公開の原則,成績主義,能力実証主義の原則といった原則に照らして,合理的な説明がつかない基準で,当時,職員採用試験を行っていたというのが,市としての見解でございます。このような見解を申し上げなければならないのは大変残念なことでございますが,地方公務員法を遵守した職員採用試験を行うとともに,本市の将来のために,これからの分権時代に生きる人材を確保し,育て,そして市民の皆様の信頼回復を図っていくことで,本件についてのけじめとさせていただきたいと存ずる次第でございますので,ご理解を賜りますように,よろしくお願いを申し上げます。  なお,地方公務員法関係についての質問がございました。これは,地方公務員法第15条の任用の根本基準がございますが,職員の任用は,この基準の定めるところにより,受験成績,勤務成績,その他の能力の実証に基づいて行わなければならないとなっております。先ほどの答弁の中でも,原則を申し上げ,その見解を述べさせていただいたところでございますので,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(古市嘉郁君)  辻井良和君。 ○10番(辻井良和君)  ただいま答弁をいただきました,最初に工事関係の方の話をしたいと思いますが,いま市長は,追加分の工事その他が出た場合は,いろんな条件はあるけれども,全体としては,中小業者に仕事が行き渡るような方向で努力をするというふうに受け取れる答弁をされたわけであります。そこで,さらにお尋ねいたしますが,今回の措置については,これは借金をしてやるというので,私どもは反対なんですけれども,しかし,実際に仕事を配分するときに,今日の不況打開ということに主眼を置いた配分をするかどうかがポイントだと思うんです。だから,従来の発注方式,従来のやり方では,まだまだ鈴鹿市としても大手優先の趣が強いわけでありますから,その点にさらに改革を加えてもらいたいというのが私の質問の趣旨でありますので,ですから,率直に言いまして,この予算配分に伴って,また建設省いろんな通達出してくると思うんですよ。そういう通達に余り拘泥されずに,鈴鹿市としての独自の配分を考えたいということを,私は市長から明確に答弁をしていただきたいなと思っているんです。なぜかと言いますと,これはちょっと仮の話になりますけれども,いま全国的に,大手の建設業者に対しては本当に莫大な額,もう工事金額の6,7割が大手の建設業者に行っちゃう。そして,不要不急の施設や,自動車の通りもしない橋やトンネルを掘っているというのが実態でありまして,それよりも,私たちの町の,この間からの一般質問の中であります生活道路,あるいは市内の交通基幹道路,こういったことへの投資はなかなか思うように進まんのが実態なんです。ですから,そういうやり方を前提とした建設省の通達なんていうものは余り重視をして守らずに,法に違反してまで仕事をせよとは言いませんけども,法律に定められた手続の許す範囲で,小規模の業者から優先して渡すぐらいの方向の転換をしてはどうか,これが私の一番言いたいところでありますので,ただいまの答弁では,まだ従来の方式や,やり方の延長線上でいろいろ考えようというニュアンスに受け取れますので,この辺の変換を,切り換えを,再度ひとつ申し上げておきたいと思うんです。特にJVについてはやるともやらんとも言わなくて,検討するというふうに言われましたけれども,率直に言いまして,やっぱり水道の幹線でもそうですけれども,技術的に難しいということで大手に偏っていますから,技術的に難しいのなら,その難しい仕事を市内の業者ができるように育てていくということもJVの一番大きな目的なんですから,そのことを目的として,将来は市内の建設業者でもやり手が出るぞというように,技術研修の意味も含めて,JVをちゃんとやるということは,結局鈴鹿市へ入ってくるお金を外に余り出さなくて済むわけですから,全体に市内の業者に潤い,市民の懐を温めるということになるわけでありますから,ここはひとつ囲い込みと言いますか,余り外へ金が出ないようにするということを,大いに工夫していただきたい。このことを申し上げておきたいんで,ひとつ回答をお願いしたいと思います。特に随意契約等については,法律では,随意契約もあるということは明確にされておりますが,建設省の通達によっていろんな条件をくっつけてくる。随意契約についての条件は厳しい条件をつけてくる。ところがどうですか,いままであった指名競争入札なんていうのは,法律はただし書きでしょ,ところが,そのただし書きをどんどんどんどん使って,特定の建設業者をもうけさせてきたというのが,いままでの建設行政じゃないですか。ですから,法律をきちっと守るということは,私どもいいと思いますが,建設省の通達,大手を守る通達に余り惑わされんようにというのが,私の一番言いたいとこですので,これについて考え方を聞かせていただきたいと思います。  次に,職員の不公正採用の問題でありますが,いま市長から,報告書を作成するについて,公文書の原本を見たいという要請であったので,原本を見せたと,矢田メモについては,言うてみれば,その中には入っていなかったという説明だったと思うんです。私は,先ほども申し上げましたように,この報告書は,市民が本当に求めた答えが書いてないです。市民が本当に求めた答えが書いてない。例えば,これが正しい答えだという答えを,これは紙ですけど,これが紙であるという答えを出すのに,いや,これは石ではない,いや木ではない,鉄ではない,土ではない,水ではないと言っているのと同じような報告なんです。不公平であるということは言ってます。でも,なぜこんな結果になったのかということは一言も書いてなくて,不公平である,不公平である,何がどういうわけだかわからない,特に成績主義に基づかずに,面接当日の態度等を参考にして決定したものであることが明白になったと,こういう文書なんか,これ日本語としてもおかしいですよ,これ。せっかく,地位も名誉もある人たちがつくられたので,余りひどいこと言うのはいけませんけども,この文書読みますと,平成4年度について,こういう言い方してますね。総合順位によって決定したのではなく,当日の態度等を参考にして決定したものであることが,他の資料を調べるまでもなく明白になった。何も明白になってませんよ,これは。想定されるという程度の文書です,これは。この文書自体はもうおかしい,つまり,こういう報告書しか書けなかった限界は何かといったら,矢田メモを出さなかったからです。その当時,矢田メモは,加藤市長の手元になかったんですか。あったんですか。あったけれども,向こうが,公文書以外の物は要らんと言って,持っていかなかったと言うのか,それとも,あなたの方からお渡しにならなかったのか,この辺のことはひとつはっきりと聞きたいです。もし,それが本当になかったというんなら,しょうがないかも知れませんが,あったのなら,あなた,出すべき物をちょっと渋ったんじゃないですか。これは加藤市長を責めるつもりはないんですけど,あなた,遠慮して,ついそういうものに,余り深入りをすることを避けようということであったんじゃないかという気が私はするんですけれども,そうではなくて,こんなものははっきりさせて,その上で,この問題の決着をしっかりつけるということが,私は大事だと思うんです。市民の皆さんに,すべてを明らかにして,そして鈴鹿市としておわびをすると,これがおわびをするときの本当の取るべき態度ではないでしょうか。私はそう思います。ですから,市長はこれで,この問題に決着をつけたい,けじめをつけたいとおっしゃった。その気持ちは尊重します。私も同じです。いつまでも,こんな問題で鈴鹿市の名前を汚すということは,私も余りうれしいことではありません。ですから,きっぱりしたい。きっぱりしたいと言うからには,すべてを明らかにするということがなければ,きっぱりできないんじゃないでしょうか。矢田メモの存在について,手元にお持ちでなかったのか,そのことをはっきりお答えいただきたいと思います。  それから,もう1つは,先ほど申し上げました,合格者と不合格者の比率ですね,推薦者のあるなしによって,合格,不合格が決まった比率を申し上げました。平成3年度については,推薦ありが88.8%,推薦なしが72.7%,平成4年度については,推薦ありが96.2%,推薦なしの不合格が80%,これほど合格,不合格と推薦の有無が密接不可分になっておる因果関係と言いますか,こういう数字について,あなたはどういうふうに認識されているのか,私は,矢田メモを参考のために市長に差し上げてありますので,この点について,一体どうお考えになっているのか,はっきりとしたお考えを聞きたいと思います。そうでなければ,鈴鹿市としての決着をつけるということにはならんのではないでしょうか。矢田メモが公文書として存在したんだという私の主張をお認めになるかどうか,それから,いま申し上げている合格,不合格が,推薦のあるなしに,非常に密接に関係した数字であるということをお認めになるかどうか,これをご回答いただきたいと思います。これ2回目です。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君)  まず,1点目の不況にあえぐ中小企業者を救済する公共工事の件について,お答えをいたします。  国のやり方,依然として大手優先になっておるではないかと,国や県の通達にこだわらずに,市独自の色を出せと,そういうことを力説されたわけでありまして,私も,そのようなことは同感でございます。地方自治,分権自治の原則にのっとって,そんな基本姿勢に立ちながら,法に従って,特殊性を考えます。よろしくお願いしたいと思います。  また,JVにつきましてもご答弁申し上げたとおりでありますが,やはり技術力,人の問題,財力,そういうものを考えますと,やっぱり市内の方々では,大変失礼でございますけれども,大きな事業,特に推進工法などは機械も持ってませんし,これは私は不可能に近いと思います。しかし,市内の業者の方でJVを組んでやれる仕事もないわけではありませんから,これはこれで関係者と十分に注意をしながら,検討しながら,相談しながら,前向きで頑張って取り組んでいきたいと,そのように思います。  それから随意契約のことでございますが,これも初めに申し上げましたように,鈴鹿市独自の契約細目のようなものがございまして,それに従ってやっておるわけであります。それを崩すわけにもいきませんが,それらを十分に検討させながら,随意契約の方法も模索をしていきたいと,そのように考えます。  それから,2点目の件でございますが,調査書をいろいろ批判をなさったわけでございますが,これはこれで,私どもは非常に安価な費用で,かなり暇を割いていただいて,3人の方にお願いしたわけでありまして,これはあくまで私は尊重したいと,そんな基本姿勢でおりますが,その内容について,ちょっと触れられました。その採用の目的と言うか,基準が,あくまで態度等を参考にしたに過ぎないということをおっしゃったわけでありまして,その点につきましては,十分に検討したいと思いますが,そこで,ご質問なさいました1点目は,メモを出さなかったのはなぜかと,あったのか,なかったのかということを問われたわけでございますが,実は私は,このメモは,私としては持っておりません。本当にあなたに,辻井議員にいただいて,初めて名前のきちっと入ったものを見たわけであります。それは,まだ私は持ってますが,それで初めて何とかメモというのを知り得たわけであります。どうぞ,ひとつご理解をいただきたいと思います。したがって,なかったわけでありますから,出せなかったと,こういうことになるわけであります。  2点目の合格者と不合格者の比率の件でございます。この点も私は,せっかく名前の入った記述をいただいたわけでありますから,私なりに照合をさせていただきました。これは公文書でないということを前提に物を申し上げるならば,この数字は一致をしておると,そのような確認はさせていただいたわけであります。よろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  辻井良和君。 ○10番(辻井良和君)  ただいま,市長の方から回答いただきました。建設業については,これから,この方向がはっきりしたわけですから,ひとつご努力をいただきたいということで,とどめます。  人事の問題であります。本当に持ってなかったかというのは,私,いまだにすっきりしないんですが,持っていなかったとおっしゃられるんですから,それを信用するとして,公文書であるということは,なかなか認められないんでしょうかね。私は,これは職員が職務上,職務遂行上つくったものですから,これは情報公開の議論をここでやったときに,情報公開の対象となる文書は,職員が公務上作成した文書は,これは公文書だと,公開の対象だということを議論したと思うんですよ。それであるのに,ここでは,公文書としての扱いになっていない。公文書だったら,当然保存がなきゃいかんわけですから,市長も見られるわけでしょうけども,そういうことは確かに思いますけども,私は,これは公文書として認めていただくのは当然だと思いますし,いま,手元になかったら,私が持っているものをお渡して,それを公文書として保管していただいてもいいと思うんですけど,それが一つ。ちょっと,もう少し答えを立ち入ってほしいと思うんですが,それを根拠にして,やはり数字は数字ですから,市長がいま認められたわけですから,それなら,推薦者の有無が採用の合否に非常に密接に結びついているということを,お認めになったわけですから,私は,前のときの市長の謝罪は,この報告をもとに謝罪していると思うんです,市民に対して。これは,不明確であるということが謝罪の理由なんです。根拠がわからないということが謝罪の理由なんです。いま市長は,私が申し上げた矢田メモが合否の根拠になったのではないか,その数字から類推して,そうではないかということに対して,お認めになったんですから,今度は,そういうやっぱり縁故採用,こういう事実,こういう事実に対して,やっぱり市民に対して申しわけなかったんだということを,現市長としておわびになる。これが大事ではないかと思うんです。おわびの内容が少し違うと思うんです。前のおわびと,今回のおわびは違うと思う。改めて不公正な,そして縁故採用というものについておわびして,鈴鹿市としては,今後一切こういうことはしませんと,そのことを明確にされることが,いま加藤市長の取るべき態度ではないかと思います。私は,行政というのは,市民に対して,包み隠さず,信頼をかち取るというのは,すべてを明らかにすることが信頼をかち取るということですから,そのことをされることをあえて求め,勧めたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。簡潔にまとめてください。 ○市長(加藤 栄君)  市の職員の採用試験につきましては,この前のいつでしたか,辻井議員のご質問にお答えした経験があるんでございますけれども,もう紹介はやめとけと,推薦すらやめよと,こういうふうにおっしゃったことを,いま思い出しておるんですが,あのときたしか,紹介はもうやめますと,推薦は,いい職員がこれから大事でございますから (「どっちでも一緒なんですよ,そんなことやめときゃいいんです。」と呼ぶ者あり) ○市長(加藤 栄君)  それは,いまはもう,そういうことは,一切これからも,いまもやってませんし,これからも,それはもうやらないという方向をはっきり申し上げますので,両方とも,推薦も紹介もしないということをはっきり申し上げます。  そこで,おわびのことでございますけれども,私は,この一連の事柄について,市の責任者として,加藤個人ではなしに,鈴鹿市役所として,鈴鹿市役所のトップとして,改めておわびを申し上げたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  この際暫時休憩といたします。再開は13時といたします。            午 後  0 時 10 分 休 憩            ─────────────────            午 後  1 時 02 分 再 開 ○議長(古市嘉郁君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  山本 孝君。              〔2番 山本 孝君登壇〕 ○2番(山本 孝君)  2番 新風会の山本でございます。通告に従いまして,環境問題,特に下水問題について,2点ほど質問させていただきたいと,かように思いますが,私は,その質問に入る前に,何といっても,公共下水の大切さというようなことが,一番いま環境問題の中で重要であろうかと,かように思いますから,叱咤激励を市に対し,また下水道の皆さん方の日ごろの苦労に対し,そういうのをかみ合わせながら,一遍質問したいと,かように思います。  実は,鈴鹿市の下水道という,こういう冊子が,各地域,市民の皆さん方は持っておると思いますが,なかなか,この本を読まない,せっかくの中身を読まずに,場合によっては,ごみに出されておるというような残念なことも現実の目で見る中,一遍,議員各位も,そして市民も一緒に,この下水道という問題を原点から振り返って,環境問題はいかにすべきかということについて,2点ほどやりたいと思いますが,この本に,きれいな街,美しい自然,快適な生活,安全なまち,快適な生活環境をめざしてということで,私たちの生活のために使った生活の排水や,工場の排水などは汚水となって川や海へ流れていく。もともと,川や海には,自然の浄化をするという能力があるのでありますが,多少の汚れはきれいにする力を持っている。しかし,最近のように,生活の水準が向上し,都市化が進んで大量に汚水が流れ込むようになると,自然のそういう浄化能力というのは追いつかなくなる。豊かな美しい自然が失われ,生活環境は悪くなるばかりです。下水道は,私たちが使った水をきれいにして,そうして,自然に帰し,豊かな美しい自然を守り,快適な生活環境をつくり上げるための大切な施設ですということが1ページ目に書いてあります。全くそのとおりでございますが,やはり全国的に見て,三重県が,どこらに位置しておるか,鈴鹿がどこらに位置をしておるかと言うと,これは,言うまでもなく,残念ながら,後ろから数えたら早いというのが現状でなかろうかと,私はかように思います。ただ,だれしもが環境と言いますと,広範囲にいろいろ分かれております。私は,この水の大切さというのが,本当に水がなければ生きていけないという原点を人間が再度知る必要があろうかと,私はかように思います。我々小さいときには,本当に,小川にはドジョウとかフナとか,田んぼには,田金魚,そのようなことで,そうして,その水が澄み通ってきれいで,そういう我々は思い出がございますが,それがいま現在と比較した場合,あの水は一体どこ行ったんだろうと,私はかように思います。いま,世の中は情報化時代でございますが,だれかある人が突然,鈴鹿の海の魚,あれ食べたらえらいことになると,だれかが言うたときに,そんなばかなと,だれも言わない,もう,あそこの海の魚はあかんにと,何で海の魚があかんのやという根源は,やはり,そういう鈴鹿市のそれぞれの皆さんから出る雑排水等が川を流れて海へ行く,私は,そういう点で,本当にこの下水道というのが,ものすごい重要であると思う。が,遅まきながら,鈴鹿市においても下水道というのは徐々に供用範囲も広げております。それについては大変,石井部長をはじめ下水道の職員の皆さん方の日夜の苦労には感謝をしたい。かように思います。  そういう点から,1点目に,本当に公共下水道について,市民の皆さんは,本当に認識をしておるのか。いま,こんなこと言うと,山本何を言っているんだという議員の皆さんがみえると思いますが,本当に市民の皆さんは,わかりすぎてわからないというのが,これは現状でなかろうかということで,私も勉強に参画させていただくという気持ちから,第1点目を取り上げます。  2点目として,行政は,公共下水について,市民にどのような方法でPRしておるのか。皆さんよ,雑排水は下水に流してくださいよ,頼みますよ,このPRの方法,余りにも,PRの方法の中身が,もう少し市民全体の皆さん方にわかりやすく,一遍どおりの,行政としてPRしたらいいんだというようなことなく,抜本的に,やはりPRの方法を考え直す必要があるのか,ないのか。  次に,鈴鹿市も供用開始区域が徐々に伸びておりますが,現時点で,供用開始区域の普及率は何パーセントぐらいかということもひとつ教えていただきたい。特に,開始区域で,1年目は水洗ですか,3年目はくみ取りと,供用開始をします,1年たったら,水洗の方は宅内配管をつないでくださいよと,くみ取りの方は,3年したら,本管につないでくださいよというのがうたってございますが,その1年,3年の場合,普及率はどういうことか。まだ,聞くところによりますと,来年ですか,ようやく3年目を迎えるというようなことですから,くみ取りについては,来年期待するわけですが,水洗はもう1年ですから,当然,私は100%とは,これは無理かしらないけど,市民の皆さんたちが,鈴鹿市の川は汚い汚いと,子供の作文まで出しておる以上は,やはり水洗1年の方は,恐らく70%以上あるんじゃなかろうかと,私は期待しておるわけでございますが,その普及率のパーセントを教えていただきたい。  次に,行政は,条例,施行規則の徹底を,市民の皆さんに理解をどのようにして求めているのか。これにはこういう条例がありますよ,皆さんやってくださいよというようなことについて,市民の皆さん方にどのように理解を求めているのか。最後でございますが,理解をしている市民,理解をしない市民,これは私はペナルティをかけるべきだと思います。これは悪いことじゃないと思います。環境て,そんなもの放っておけという市民やったら,こういうことは私は言いませんが,10人に聞けば,10人とも川は汚いなと,これは答えます。そういう方が,本当に心の底からきれいにしようかと言うのかというようなことで,やはり,これには下水の普及率というのには,行政は,遠慮なく,そういう方にはペナルティをかけるのは当然でございます。そういう点について,行政のお考えをお聞きし,第1回目の質問といたします。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君)  山本議員のご質問にお答えを申し上げます。  下水道は,快適な生活環境の実現を図るため欠かすことのできない生活基盤施設でございまして,早期整備を目指して,事業推進を図っているところでございます。こうしたことから,本市の下水道事業の整備を市の最重要施策の一つとして,国の下水道整備計画のもと事業推進した結果,昭和63年度に着手をし,議員の皆様をはじめ,地域住民の方々のご理解とご協力によりまして,平成8年1月15日に,第1期計画区域であります380ヘクタールのうち,長太,箕田地区の66.9ヘクタールで供用を開始することができました。以後,順次供用を開始をいたしまして,平成9年度末には,神戸,十宮,須賀,矢橋,一ノ宮,高岡,池田,若松,岸岡,白子,東江島,旭が丘の一部で供用を開始をし,5月末現在では,514.6ヘクタールの供用開始区域内の8,154世帯のうち,56.1%の4,574世帯で水洗化をしていただいており,3月末と比べますと,314世帯増加をしております。これも,市民の皆様方のご協力,ご理解があったものであると存じております。  まず,1点目の公共下水道について,市民はどれだけ認識しているかと,そのことでございますが,私たちの住む町は,豊かな自然に恵まれております。この豊かな自然は,市民の大きな財産でございまして,子や孫の世代に引き継いでいかなければならない使命が我らの世代にあります。下水道の整備事業も,この豊かな環境を保全をしていく重要な事業でございまして,下水道の大切さにつきましては,皆様から理解を示していただいております。また,下水道事業の早期供用開始を願う市民の方々が多くおられますことから,今後も積極的な事業の展開と下水道の重要性を広く市民に理解をいただくよう努力をしてまいりたいと,そのように存じます。  2点目の,市行政は公共下水道について,市民にどのような方法でPRをしているのかについてでございますが,これまで下水道普及率の向上を中心においたPRとともに,下水道を正しく知ってもらうことを,市広報等によりまして,市民に強く訴えた啓発活動に取り組んでまいりました。今後のPRにつきましては,施設見学会や,県と一体となって,下水道促進デー行事に参画や,ビデオ,テレビ等によります広報活動により,一層努めなければならないと考えております。  3点目のご質問の供用開始区域についてでございますが,現時点での普及率はどれぐらいかということについて,ご説明を申し上げます。5月末現在の供用開始区域内の8,154世帯のうち,4,574世帯が接続され,全世帯の56.1%の水洗化率でございますが,接続世帯のうち,くみ取り世帯は1,120世帯で,全体の約25%でございました。ご参考までに申し上げますと,箕田地区の北堀江二丁目自治会が,水洗化率92.5%で,トップでございます。ちなみに,議員のお住まいの十宮四丁目は81%と,非常に高い水洗化率となっておりまして,これは議員はじめ地域住民の方々の下水道事業に対し,深いご理解とご協力をいただきましたことによるものと思われます。この場をお借りいたしまして,厚くお礼を申し上げたいと存じます。  次に,供用開始区域で,1年,3年の期限切れで普及率は,についてでございますが,1年目の水洗化率は30%でございますが,なお一層の普及率向上に努力をしてまいりたいと,このように存じます。また,条例,施行規則の徹底を,市民にどのように理解を求めるのかについては,地元での工事説明会開催時に,工事概要や,受益者負担金など,個人負担にかかわります内容をパンフレットによる説明により,理解を求めておりますが,今後も引き続き,より一層努力をいたしたいと存じます。なお,市民にペナルティは考えていないのか,このことにつきましては,下水道法では,水洗化を図るために,供用開始日から3年以内に,供用開始区域内でくみ取り便所が設けられている建物の所有者は,水洗便所に改造しなければならないと規定をされております。少しでも早く下水道整備の効果を発揮させていただくためには,供用開始区域の住民の方々には,速やかに排水設備を設置をしていただき,下水道を使用していただく法律上の責務があることを,特に供用開始前後に重点的に周知を行うことが最も効果的であると考えております。ご指摘のペナルティに関しましては,今後の研究課題として受け止めさせていただきます。どうぞ,今後ともより一層のご支援とご協力を賜りますように,お願いを申し上げます。 ○議長(古市嘉郁君)  山本 孝君。 ○2番(山本 孝君)  いま,市長から,全般的な報告を受けて,私の地域の普及率,私聞いて,びっくりしたんですが,非常にこれはびっくりということは,私は胸張って帰れるなと,かように思います。いや,これは本当ですよ。笑い事やないと思います。それと言うのも,やはり,私はこういう経験をしております。まず最初,下水道やりますよと言うて,市が説明に来ます。そのときに,私はまず思ったのは,皆さんたちは,市の言うことには耳をかさない。そこで,だれかが言うたる,だれかが。例えば,こんな例がございます。受益者負担幾らにしようかと,市の方が言うと,高いと,こう言うんです,高いと。我々地域の者が,そやないよと,これだけ要るよと,皆さんよと言うと,そうやのと,その違いを私はこの目で,最初から私は説明会に行っておりますから。ただ,残念なことは,2回目になると,おやじと母ちゃんと変わってくる。そうすると,わし行っとらんで知らんわなと,こういう無責任さがあるというようなことには,これは,自らが,やはり,これは遠慮することなく,人がかわろうが,かわろまいが,そんなものは当然だよと言うて,わしはおしかりした人がございます。そしたら,その人,本当にそうですわと,何でもないことを,議員さんは,はいはいと言うと,ばかにされると,ずばっと逆に言うたるというようなことで,本当に市長,全般的にいろいろ取り組みをお聞かせ願ったんですが,後で,担当の部長に細部について聞きたいと思いますが,この下水道法の第10条,公共下水道の排水区域内の土地の所有者,使用者,占有者は,公共下水道に流入させるための必要な排水設備を設置しなければならない。これが10条に書いてあります。11条の3には,処理区域内では,くみ取り便所のある建物の所有者は,処理開始日から3年以内に水洗に改造しなければならない。これは書いてあります。この「ならない」というのは,この法にちゃんと書いてございますが,こういうことが,やはり地域の皆さん方には,まだまだ浸透しないということは,読んでないということです,これを。見てないということです。だから,そんに早よすると,よけ金かかるで,そうやな,やめとこかなという声にだんだん吸い込まれてくる。私はそれはストップせないかんと,これは。そういう方の話を聞くと,川は汚いなと,こう言う。そこの,あれをだれがやるかと言うたら,これは議員さんは当然地域におれば,そんなことないよと,そういう考え間違いだよと,環境が汚染されておるということについては,川を自らやるということは,これは声を大にして言うてもらわなければならないと思いますが,そういう点が,私はなかなか,人との話し合いは,ええことは言うんやけど,それに対してまともにぶつかっていくと,あの人はえらいこと言うと,しかし,それは正しいことは,正面から私はぶつかっていく必要があろうかと,かように思います。そういう点で,市長から全般的にいろいろ話を聞かせていただきましたが,まだまだ,細部については,一遍,下水道部長,ひとついろいろと細部についてのご報告と言うか,もっと,これはこうだよという,資料があったら,それに基づいて説明を願いたい。かように思います。 ○議長(古市嘉郁君)  下水道部長 石井 平君。 ○下水道部長(石井 平君)  私からは,ただいま山本議員さんから,担当部長としての取り組み,考え方,これをということでございますので,お答えをさせていただきたいと思います。  申し上げるまでもなく,下水道事業は,生活環境の改善をはじめとしまして,周辺の川,海をきれいに保つためには,なくてはならないものでございます。生活とのかかわりが深いものでございますが,これまで,道路整備などの公共事業に比べまして,下水道は使用した水が排水口に流れた瞬間から,我々の目に触れなくなり,道路のマンホールなどを見たときに,この下に下水道管が通っておると,このような想像をする程度であろうかと思います。その先の水の行方につきましては,いわゆるブラックボックスと,そのようになっていると考えられておりますし,また,処理場の方は,市民の方の目に触れにくい楠町にございます。したがいまして,下水道に対する認識度が必ずしも高いとは言えなかったと思われます。しかし,昨年度に実施いたしました市民アンケート調査によりますと,重要度指標の第2位に,下水道などの整備を上げており,最優先課題の一つとなっております。これは下水道に対する多くの市民の要望,関心の高さがうかがえるところでございます。一方,せっかく多額の投資をして完成した下水道も,市民の方々の下水道に対する理解が得られず,供用開始後に水洗化が進みませんと,処理区域内に,既存のくみ取り便所が存続することは,公衆衛生の観点からも望ましくないだけでなく,し尿収集を継続しなければならないという二重投資の不都合も生じ,下水道整備の目的を阻害することとなろうかと思います。したがいまして,下水道が暮らしの向上のために不可欠な生活基盤施設であることの理解と協力を得る努力,すなわちPRが非常に重要であると考えておりまして,下水道と市民の日常生活の関係や,水の行き先など,わかりやすく,関心を喚起する啓発が必要でありますので,自治会等の住民側の窓口等を利用いたしまして,積極的にPR活動を行ってまいりたいと存じます。  次に,水洗化,いわゆる普及率等についてでございますが,ご承知のように,供用が開始されますと,先ほど山本議員さんおっしゃられましたように,下水道法第10条によりまして,排水を下水道に接続するための排水設備の設置,下水道法第11条の3の規定に基づき,便所の水洗化への改造が義務づけられております。排水設備の設置につきましては,下水道法では,遅滞なくと,このようになっておりますが,通常,この遅滞なくと申しますのは,数カ月ないし1年以内であろうと考えられておりますので,私どもの条例では1年と,このように出させていただいております。それから,くみ取り便所を水洗便所への改造義務については3年以内と,このようになっておりまして,3年以内の規定に違反している者につきましては,公共下水道管理者は,改造を命ずることができることとなっております。違反者には罰則規定もございます。それで,水洗化率の現状について,ご参考までに申し上げますと,先ほども市長がちょっと触れられましたように,例えば河曲地区の十宮の一丁目から四丁目の4町内にわたる接続可能世帯数1, 105世帯のうち,接続済みの世帯は890世帯でございまして,水洗化率が80.5%でございます。一方,隣接する神戸地区の神戸一丁目から神戸九丁目の接続可能世帯数1,745世帯のうち,接続済みは749世帯でございまして,42.9%と,低率となっております。地域によりまして,普及率のばらつきがございます。いずれにいたしましても,水洗化率の高い地区は,議員さんはじめ,その地区の総代さん等,リーダーの方々にご尽力をいただいた結果だと推察されるところでございます。しかしながら,まだまだ供用開始いたしました地域におきまして,水洗化の進捗率が低いところもございますので,市といたしましては,排水設備の設置の必要性を市民の方々に理解いただくための啓発に努め,また,総代さん等に,地域の実態をご説明し,ご協力をお願いしますとともに,昨年,実施いたしました職員による個別訪問等の方策もはかりながら,水洗化の促進に努力をしてまいりたいと存じますので,ご支援のほど,よろしくお願い申し上げます。以上でございます。 ○議長(古市嘉郁君)  山本 孝君。 ○2番(山本 孝君)  いろいろと細部にわたって,部長ありがとうございました。公共下水道の市民はどれだけ認識しているかということで,アンケート調査をやったというようなことで,調査の結果,皆さんの要望というのは,二番手に来ておるというのは,これは市民の皆さんたちが環境,特に下水について関心を持っているということです。これはよくわかりました。関心を持っている人を,いかに実現化させるかというようなことは,当然,市もPRしなければならないですが,若干,そのPR方法で,市報とか,ビデオとかと,いろいろ,それなりの行政はこれは苦労されておるということわかるんですけど,余りくどくどと,漢字を並べたPRというのは,これは若干,市民に受けないと思います。それはわかりやすくというのは,これは若干,話はあれしますが,ごみのときに,中村議員が言ったように,卵一つそれを家庭で,そう理解持ってもらうと,プールが8,000万の建ちますよと,ああいうような方法でいくと,なるほどなという認識度合いがまず変わってくるんじゃなかろうかというようなことで,これは要望しておきますが,一生懸命やってもらっておるということは,よくわかりましたので,そういうPR方法についても,ご一考願えたらと思います。  それで供用開始区域について,普及率というのは,これは大分関心持ってみえるなということ,これわかりましたが,ただ,肝心なことは,鈴鹿市はようやく下水道に着手して2年,3年だよというようなことですから,あと17年後に完成ですか,全部の鈴鹿市,全般に行き渡ると,ほかの地域の皆さんは,早うしてほしいというような気持ちのある地域がものすごくございますから,ブレーキをかけるような方がみえるのは残念だから,それは,私はこの場でずばっと言います。早くおれのとこへ下水を引いてくれ,下水ができた供用開始区域のとこですよ,そしたら,当然,つなげば水道料金と下水道料金は当然いただかなければいけない,早うつなぐと,下水道料金が高う2倍に取られるに,そんに早うせんとかいせ,まともに受けた人は,そうかな,そんなんやったら,一日も早うせんとこかよ,私は,そういう声を聞くから,今回,市民にもペナルティかけたらどうか,こういう方はもってのほかですよ,これは。自分とこがいろいろ事情あったら黙っとればいいの。1軒ずつに,そんなに早うつなぐと高うつくにと。つなごうとしておる人も,だれしも,あっそうかと,一日早うつないだら,おれはいま水洗でこんで間に合うのやで,つないだら,そんなに高うつくのやったら,やめとこかいと,また,隣へ行って,早うしたらなと,あの人が言うてござったがなと。そんなこと聞いて,私は,そういう方には,これは下水道部へ私は言うてきました。電話かかってきた,こうですよと。だから,そういうところには,総代さんはじめ,そこの地元の議員さんおったら,鈴鹿市の供用開始した普及率のざあっと序列で,こうですよ,あんたとこはと,いうことぐらいやらなければ,逆にそういうことがいいことかと言ったら,これはえらいことになる。歯止めをしなければならない,これは。そういう点で,特に,私は要望も兼ねておきますが,やっぱり供用開始したとこ,職員みんな行ってこいと言ったら,これはえらいことです。だから,例えば供用開始して,水洗で1年過ぎたところ,これはまだ少ないと思いますが,そこを宅内配管を早くやってくださいと,まず,そういうところから,一遍,総力を上げてやっていただきたい。       (「鈴鹿市の職員が率先したらいいんや。」との声あり) ○2番(山本 孝君)  そうそうそうそう,もちろん議員も職員も皆率先して一遍,それをやって,そうすると,そういう横から聞こえてきたことがなるほどなと,いまはそれの方が肥大化していくから,だから,私は声を大にして,そういう人はもってのほかの考えだということを,私は皆さん方の前で言いたいし,職員の皆さん方も,これは本当に総力を上げて,やはり,きれいな町にしよう,きれいな川にしようというのであれば,いま,まだ遅いことはございません。そういう点で,今回,心を一にして,やはり下水道の普及というのには,市民に理解を,パンフレットも何かも,我々も,職員も皆さんも一丸となってやったら,鈴鹿市というのは,やはり誤っておる方向が立ち直ってくる。かように思います。時間は若干残しますが,実はそういうようなことがあるということについて,やはり私の言うておることについて,市長さんも,そういう決意でやってもらえるか,もらえないかということを,一遍,市長さんにお聞きして,私はこれで終わりたいと,かように思います。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君)  下水道の目的は,るる申し上げましたが,つなぎ込みがなければ,その効果が上がらないわけでありますから,それと,つなぎ込みと同時に普及率の向上,そして,つなぎ込みの徹底,これをひとつ下水道部によく指示をいたしまして,少しでも率の向上のために努力をさせますので,どうぞよろしくご協力をお願い申し上げたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(古市嘉郁君)  この際暫時休憩をいたします。再開は13時55分といたします。            午 後  1 時 44 分 休 憩            ─────────────────            午 後  1 時 56 分 再 開 ○議長(古市嘉郁君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を進行いたします。  松本文子さん。              〔29番 松本文子君登壇〕 ○29番(松本文子君)  29番 市民クラブの松本文子です。今回の質問は,市民参加で,花いっぱいの鈴鹿市づくりを考えてみようと,提言を含めましての質問をいたします。  5月の下旬から,6月中旬ごろまで,花の好きな人にとっては,新聞やテレビでの報道が楽しみな時期ではないでしょうか。亀山公園では109種,2万株の花ショウブが咲き揃う,5月30日。アジサイ満開,1,000株乱舞,南島町東宮瑞賢公園,6月10日。あじさい寺で有名な大王町波切の大慈寺で,約1,000株のアジサイ満開,6月10日。6月11日,私が目にした4つの新聞が,それぞれ花の名所を紹介しています。1つの新聞は,休耕地を利用しての田園景観づくりに取り組んでいる二見町の菖蒲ロマンの森では,70種類,3万株が咲き揃い,2カ所の休憩所,桟橋をつくって,県内外から大勢が訪れてみえるという記事でした。もう1紙では,北勢町の万葉の里公園を紹介し,70種類,6,000株の紫,青,赤,白,色とりどりのアジサイが見ごろだという報道でした。3つ目の新聞では,熊野市役所横の高台にある市有地に,市教委のボランティア活動講座,環境保護実践講座受講生と卒業生が,花の里づくりに取り組み,200株のアジサイがカラフルでとても美しい。最後に,万葉の森,鈴鹿サーキットの紹介の記事が出ていまして,うれしくなりました。万葉の森が新装され,145種類,約5,000本の万葉集に詠まれている,ゆかりの草木が植えられていて,今回は1,800株の花ショウブ園の紹介でしたが,入場料,大人200円,子供100円が要るとのことでした。最近のテレビでも,数々の花の名所案内が放映されています。季節の花に対する人々の関心が高いことのあらわれであり,家族などで楽しんでみえる行楽地になっているのではないでしょうか。私も,花をつくることが大好きですので,当然,花の便りは大変楽しみです。加藤市長は,平成10年度の施政方針の中で,主要事業として,花いっぱい運動の提起をされ,私も大変興味と期待をいたしたところで,質疑もさせていただきました。市長は,花は人に感動と安らぎを与え,昨今の園芸ブームにより,市民が,花木に親しみ,ガーデニングや花壇づくりを楽しむ傾向にあります。この機会に,花を取り入れた市民ぐるみのまちづくり運動を展開してまいりたいと思います。市民の皆さんからボランティアを募り,道路の緑地帯や,公共施設に,また,それぞれの家庭や商店,企業でも花を植えていただきまして,花づくりを通じて,市民や地域間の交流促進を促し,潤いのある市民生活の実現を目指すものです。当面は,公民館や出張所などの施設に30カ所ほどを選んで,花のプランターを置いたり,商店街,道路,市営住宅などにも,モデル的に球根苗や花を植えていきたいとのことでした。  質問の第1点目として,スタートして2カ月半,花いっぱい運動がどのように実施をされているのか,実情をお尋ねいたします。質問を通告をし,原稿を書いております段階で,6月12日の新聞報道では,第1段目の取り組みが出ていました。早速,白子出張所と鼓ケ浦公民館,白子公民館を訪れてまいりました。取り組んでみての成果と問題点,市民の協力体制はどうだったか,市民の反応はどうか,お尋ねをいたします。先進例として,3市の紹介をさせていただきます。まず初めに,石川県加賀市でございますが,お年寄りの生きがいを園芸で,同時に地域環境美化に取り組んでいる例です。昭和59年度から,豊かで潤いのある加賀市づくりを目指して,小学校区単位に,まちづくり推進協議会を組織化し,種々の運動を展開している1つに,町の随所に,季節の草花を植えようと,それをお年寄りの生きがい対策として,一過性のものではなく,定着化を目指して取り組もうとされました。季節の花苗を老人が育成し,まちづくり推進協議会へ提供することによって,老人と地域社会のつながりも生じて,一石二鳥の効果が得られると確信をし,着手をしましたとの市長メッセージがございました。事業の概要として,昭和61年4月から,お年寄りの生きがい対策と,地域環境美化の一石二鳥をねらって,生きがい園芸栽培に乗り出し,栽培を財団法人シルバー人材センターに委託をし,3月にはマリーゴールド,アゲラタムを栽培し,5月,6月に供給,6月には菊を栽培し,9月,10月に供給,7月に葉ボタンを栽培,12月,1月に供給,9月にはパンジー,デージーを栽培,3月,4月に供給,これは開花期にフラワーポットに移植をして,市内各地区のまちづくり推進協議会に無料で提供されます。実施後は,街路には絶えず季節の草花が咲き揃い,地域の環境美化に大変役立っていると市民の評判も上々とのことです。費用として,市が800万円の予算で,老人福祉センターの敷地580平米に,作業棟1棟とアルミガラス温室1棟,ビニールハウス温室1棟を建設をし,シルバー人材センターに登録をされてみえます60歳以上の働けるお年寄り約270人に栽培を委託をされています。私は,質問するに当たり,かなり古い資料からでございましたので,加賀市にお電話をさせていただいて,お尋ねをいたしましたところ,この老人生きがい園芸栽培奨励事業はいまなお継続されており,平成9年度の実績は,延べ従事者697人,市より予算補助332万2,000円,1日5時間,3人から5人の方が働いてみえるということでございました。先進例の2つ目でございますが,市民クラブの視察で訪れました岩手県北上市を紹介をしたいと思います。北上夜曲で有名な北上川の堤防沿い,およそ2キロにわたりまして,見事な桜並木がありました。全国桜名所百選の1つで,大正9年に植えられ,展勝地公園として,敷地は約293ヘクタール,4月中旬から5月上旬にかけて,ソメイヨシノやベニヤマザクラなど1万本が開花,5月中旬には,紅白のツツジ10万本が咲き誇る。いろいろなイベントが行われ,50万人の花見客で賑わうとのお話を伺ってまいりました。そこにはアジサイも植えられていました。ちょうど冬でございましたので,真っ白に雪が積もったところでの説明を受け,本当にすてきな風景を見せてもらってまいりました。多くの人々が訪れる名所を大変うらやましく思い,鈴鹿市にあればよいのにと思ったのは,私だけではなかったと思います。3つ目として,四日市市の都市景観賞の例でございます。平成6年3月,都市景観条例を制定をされて,今年の1月,第2回目の景観賞が発表されたという記事を興味深く読みました。この賞は,優れた市内の景観を表彰することで,市民の景観意識を高めようと,平成7年度には第1回目が実施をされました。景観部門のほか,景観づくりに取り組んでいる団体,人を表彰する活動部門,優れた景観を探した人を表彰する景観探偵賞の3部門あり,2回目は,101カ所,127件の応募があり,市都市景観賞選考委員会が,景観部門4件,活動部門1件,景観探偵賞3人が選ばれたというものでした。たくさんの先進例があるでしょうが,とりあえず3つを紹介をいたしました。何かコメントがあれば,お願いをします。  質問の第3として,自薦,他薦の花壇コンクールや写真展を実施してはと提案をいたしたいと思います。きれいに花壇をつくり,家の回りを花で飾って楽しんでいられる市民が多くなっています。健康づくりに散歩をされる市民も随分増えてまいりました。若い夫婦が花を植え,子供と一緒に花を楽しんでいられる光景をよく見受け,ほのぼのとした温かさと,花を大切にする心のやさしさが,親から子供へと伝わっていく,大変感動する光景ではないでしょうか。散歩をされる皆さんから花の話題をよく聞きます。お互いに花の苗を交換したり,変わった花ですがいかがですかと声をかけ合ったり,花を通じて交流の輪が広がっているのではないでしょうか。きれいにアジサイを植えてみえる方が,こんな標語に書いて立ててみえました。花を愛する人は心やさしい人と。四日市市に都市景観賞をお尋ねをいたしましたところ,花壇の応募もありましたが,賞には選ばれなかったとのことでしたが,今回,私は,自薦,他薦による花壇コンクールを行ってはどうか,提案をいたしますが,いかがでしょうか。また,写真愛好家が,市内でも増えつつありますが,花を題材にしての写真展を行い,市長の考えられている花いっぱい運動を広めていく糧にしてはいかがですか,お尋ねをいたします。  質問の4つ目は,花の名所づくりについて質問いたします。質問の前段で紹介しましたように,新聞などで報道されている中で,市民の皆さんが遠くの花の名所を訪ねなければならないような,鈴鹿市には,他市に誇れる,また市民の皆さんが家族やグループで楽しく訪れる花の名所がないというか,少ないのではないでしょうか。ある新聞では,亀山公園のショウブの記事で,写真説明のあった鈴鹿市では石垣池公園に2,000株のショウブの紹介がされておりまして,うれしく記事を読んだのは私だけではなかったと思います。私も,石垣池公園にお邪魔をし,きれいに咲いているショウブにシャッターを押してまいりました。小さくて見えにくいかもわかりませんが,私が撮ってまいりましたショウブの花でございます。写真グループの方とお目にかかりましたときに,いまから亀山公園のショウブを撮りにいくんだと声をかけられまして,私は,亀山に行かなくても,石垣池の公園のことをお話をいたしましたところ,近くであり,きれいに咲いているので,ゆっくり写真が撮れましたと感謝をされました。私のパートナーのことで恐縮でございますが,昨年から,石垣池公園のショウブをたびたび訪れては写真を撮って楽しませていただいております。今年の写真を,議会のロビーに掲載をさせていただきましたので,ごらんいただいた方もあろうかと思いますが,ご高覧よろしくお願いをしたいと思います。石垣池公園では,バラとショウブが,数年前に職員の皆さんのご努力で植えられ,その後,並々ならぬ手入れで株も増え,いまでは2,000株になっています。ショウブの苗は1本から数本に増えるものですから,苗代がかかりません。湿地帯でなくても育つわけですので,石垣池公園を鈴鹿市の花の名所にされることについて,市長はどのようにお考えでしょうか,お尋ねをしたいと思います。面積的には余り大きくはありませんが,まだ拡大をする余地があるように思われますが,いかがですか。また,アジサイも挿し木で増やせることができます。市民の協力でたくさん苗ができると思いますので,アジサイの名所づくりをされる考えはございませんですか,いかがですか。市民参加の名所づくりができればすばらしいものになり,携わった人々は,きっと花を見に訪れていただけますが,桜やバラについても,他市には有名なところが数々ありますが,鈴鹿市も計画的に考えられることが必要ではないでしょうか。  最後に,市の花,サツキなどの地場産業のPRと苗の販売をする建物づくりについて,お考えをお聞きいたします。フラワーパークの中で計画をされていくことが望ましいことですが,現状はどのようになっていますか,お尋ねをいたしたいと思います。  以上で,第1回目の質問を終わりますが,質問のほかに提言の部分が幾つかありましたが,それについてもお考えをお聞かせいただきたいと思います。以上です。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君)  松本議員のご質問にお答えを申し上げます。  楽しいご質問をしていただきまして,本当にありがとうございます。花いっぱい運動は,平成10年度の新規事業として提案をさせていただいたところでございます。余暇時間の増大,土や自然に親しみ,心のゆとりを求める傾向などを背景にガーデニングがブームとなっております。この機会をとらえまして,花を取り入れた市民ぐるみのまちづくり運動を展開をし,市民や地域の交流促進と健康で潤いのある市民生活の実現を目指すものでございます。当面,行政の各担当部局が率先して取り組みを行いますが,これを公共施設から,企業,家庭,商店街等,市内各地の市民自らの活動へ波及,拡大させていくことが大切であると,そのように考えております。平成10年度には,庁内6部12課が,それぞれの所管をいたします事務事業の中で,花いっぱい運動の具体的な事業を計画をし,予算化をさせていただいたところでございます。主なものを紹介させていただきますと,鈴鹿フラワーパークに,ペチュニア,パンジーなどの花苗を植栽をしたり,本市の農業特産物でございます,サツキ,ツツジ,芝桜などを植栽をするゾーンを整備する計画でございます。また,市内の23公園に,小さな花壇をつくりまして,花苗を植えて管理をする予定ですし,自由が丘,神戸,石垣池公園の花ショウブの株分けや,管理にも力を入れる計画でございます。産業振興の観点から,駅前商店街の活性化と,花苗生産農家の育成を図るために,白子駅,平田町駅,鈴鹿市駅の3カ所の近鉄駅前ロータリーに花プランターを設置し,商店会や駅に管理をお願いする計画でございます。そして,この花いっぱい運動は,将来的にも永続をさせていくということが肝心でございますから,小さいころから花に触れる機会をつくろうと,地元小学校との連携も図り,児童や商店会員などに,花苗の移植を行ってもらうなど,市民総参加型の運動にいたしたいと,そのように考えているところであります。また,公民館,出張所,コミュニティセンター,図書館,体育館などに花プランターを置いたり,道路,河川のモデル地区に,球根や多年草を植えたり,市営住宅への花壇整備を行いますし,遊休市有地の活用も考えております。一部の公民館では園芸教室を実施をする計画であり,地域への本運動の波及,拡大を目指しておるのであります。以上のように,平成10年度の事業に取り組んでおりますが,年度が始まって間もないこともございまして,公民館,出張所,コミュニティセンター等の花プランターの設置と,公民館の園芸教室は既に実施をされておりますものの,他の事業は今後,地元や関係機関との調整を行った上で逐次進めてまいる予定でございます。議員各位におかれましては,どうぞひとつ長い目で温かく見守っていただきたいと思います。お見かけするところ,花にかかわる議員さんもお見えでございます。どうぞひとつよろしくご協力をお願いを申し上げたいと思います。課題といたしましては,植栽後の花の水やりや,花がら摘みなどの管理作業でございます。特に駅前や道路,河川等で地域住民の方々のご協力なくしては,この事業は進んでまいりません。この事業の市民活動への波及,拡大をどのように進めるかという点も含めて,市民のご理解とご協力を得ることが大変重要であると,そのように認識をいたしております。  次に,先進地の事例研究についてでございますが,議員の行き届いた調査,そして研究活動の成果をお伺いいたしまして,大変貴重な示唆をいただき,非常にありがたく存じます。言われましたほかにも,新聞で拝見をいたしたのでございますが,恵庭市のニュータウンが非常に美しいということも,ちょっと存じております。今後の事業推進の参考にさせていただきたいなと存じます。花壇コンクールや,また議員のご造詣の深い写真展の実施につきましても,市民の参加意識を高めるために効果的な提案と存じますので,今後の課題として検討させていただきたいと考えております。  続きまして,花の名所づくりについてでございますが,石垣池公園をはじめ神戸公園,自由が丘公園におきましては,5月中旬から6月においてショウブの花が咲き,市民の方々に楽しんでいただいております。ショウブ園周辺につきましては,運動施設利用者が安らげる唯一の空間として整備をした経緯もありますので,現在の花ショウブ園の手入れをよく充実していく,そんな考え方でおります。また,石垣池北側の堤防付近につきましては,桜の植樹を進めておりますので,数年先には桜の名所になると考えております。  次に,先ほど申し上げました花いっぱい運動の事業といたしまして,鈴鹿フラワーパークにおける桜の広場の整備並びに本市の地場産品のサツキによる花公園の造成を,本年度と11年度において行いますので,新たな花の名所になるものと考えております。また,市民の方々が,アジサイ等を持ち寄りまして,花の名所づくりを行ったり,株分け等の作業に,市民参加を募ってはどうかとのご提案をいただいておりますが,今後,各地の取り組み事例を参考にしながら,取り入れられるものにつきましては検討を進めていきたいという考えでございます。なお,バラなどの名所づくりもご提案をいただいておりますが,花の種類によりましては,相当な専門的知識が必要でございます。現在の陣容で可能かどうかも含め,検討をさせていただきたいなと思います。  続きまして,三重サツキなどの本市地場産業のPRと,苗即売施設づくりについてでございますが,サツキ,ツツジ類などの低木常緑樹では,日本第一の産地として成長を遂げたものの,本市には,これらを使った大規模な植え込みが少ないのが現状でございます。フラワーパークをはじめといたしまして,市内の公共施設整備の機会をとらえて,サツキ,ツツジを使った新しい緑と花の植栽の提案を行い,名所づくりを進めるとともに,地場産業産地としてのPRもあわせて検討していく必要があると存じます。苗即売施設につきましては,毎年,鈴鹿市植木振興会の植木まつりや,青年農業者が中心の農業夢市場で,花,花苗,植木等を安く提供しており,いつも市民に好評をいただき,定着してきていることを喜んでいるところでございます。また,市内の植木生産販売組合は,常設の植木直売場を設置をしておりますし,花苗生産農家が直売にも積極的に参入しつつあるため,これら生産者の取り組みを見守りつつ,側面的な支援を行ってまいりたい。このように考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(古市嘉郁君)  松本文子さん。
    ○29番(松本文子君)  ご答弁をちょうだいいたしまして,市長も大変,花に関心を持ってみえますという,市長の姿勢も前々からお聞きをしておりましたので,大変丁寧なご答弁をちょうだいをいたしました。それで,私は,植えることというのは簡単と言うと変ですけれども,苗を植える,これは,どんな花が咲くだろうかという楽しみもあり,そして水をやりながら大きくなっていく,その成長の過程を大変楽しんでやってらっしゃる方もみえるわけですけれども,管理をしていくというのは非常に大変なことだというふうに思います。家で花をつくっておりましても,咲き終わりますと,それをちゃんと摘み取り,そして肥料を与えながら,植え替えをしたり,いろいろなことをしていかないと,来年きれいな花が咲いてくれないというのが,これは自然の法則でございますから,そういうことについて私は,行政が,例えば出張所だとか公民館,私も見せていただきに行きまして,プランターが10個ばかり,そこにきれいに,それぞれ公民館なり,出張所の職員の皆さんが,色を組み合わせながら,きれいに植えていただいてある様子を写真に撮らせていただいてまいりました。つぼみが,花が咲き終わったら,またちゃんと管理をしたり,草を取ったり,私たちはするんですよというふうにおっしゃっていただきまして,ぜひともきれいにつくってくださいなと,こう言ってまいりました。市民の皆さんが,それを見て,どういう反応があったのかなというふうに私はお聞きをしてまいりました。3カ所ほどしか行きませんでしたから,お尋ねをしましたところ,市民の皆さんは,ええ苗やな,ちょうだいなとは言われました。一緒に植えようかなというふうには,まだ言っておりません。これは,ここに植えて楽しんでいただくんですと,お話をしましたら,あっそうですかというふうにおっしゃったということで,市民の皆さん方の関心は,これからになろうかと思いますが,大変それぞれの職場が忙しい中で,そういう管理を余分にしていかなきゃいけないということについては,私は大変だろうなと,持続をさせる,長続きをするためには,やっぱり市民の皆さん方の協力を得るような組織づくりをしていくことが大切ではないかというふうに思いましたので,今回の質問をさせていただきました一つの趣旨がございます。ちなみに,私が住みます団地の中に公園をつくっていただきました。当初からあるわけですが,草がぼうぼうに生えたりして,なかなか子供たちは,怖いと言って,虫を怖がったりしまして,なかなか利用してくれなかったんですけれど,今回,市の方にお世話になりまして,土の入れ替えを見事にしていただきました。そして,団地の,それを入れ替えていただくに当たっては,草を生やさない公園をつくろうという合言葉で,自治会でご討議をいただいてきました。公園のボランティアというのを募りまして,いま,私たちの団地も高齢化をしておりますので,年金生活に入られた皆さんが,何か家のことだけではなくて,地域のいろいろかのことをしたいとおっしゃる方が増えてまいりまして,幸いにして,その人たちが,毎日のように公園の整備をいただいております。先日も団地で年に2回,全部が出合いをいたしまして,草を取ったり,いろいろかのことをするんですけれども,180戸のうち,150人近くの皆さんが出ていただきまして,作業をしていただきました。そして,土が流れていくといけないのでというので,廃材をちょうだいいたしまして,コンクリートをずうっときれいに並べていただきまして,公園の管理をしようと。あと木を植えるのをどうしようかと,木を一たん引きましたから,どうしようという議論を役員会でしていただきましたら,花をやっぱり植えていこうと,市長も言われた花いっぱい運動を私たちは地域でやろうやないかというお話で,市の方からいただく委託料のお金を主にして,それでプランターを購入をし,それぞれが種をまいて,いま花をつくっておりますので,それぞれ種をまいて,苗をそこに植えていただいて置いてみようやないかという話をいまされております。間近にそのことが実現するのではないかなというふうに思います。それから,私は以前に,市の重要な道路に木を植栽をいただきまして,その管理についても質問を何度かさせていただいたことがございます。私とこの前には,ずっと23号から,サルスベリ,それから低木がきれいに植えていただいてありますが,管理がなかなかできない地域もございます。私とこの自治会は,それは前に住んでいる人が管理をしましょう,草は取りましょう,缶が落ちておれば,ごみが落ちておれば整理をしましょう,しかし,年に2回は出て,みんなで掃除をしましょうということで,先日もその掃除が行われたところでございます。そういうふうにして,市民の組織を自治会単位で自主的に,またお願いをしてつくっていただくなり,加賀市の例を申し上げましたように,そういう地域に,細かく地域にそういう組織をつくることで,行政が投げかけたことに対して持続をしていくような,手伝いをしていただく,市民自らがかかわっていただいて,楽しんでいただく,そんな組織づくりがいま始まったときですから,大切なんではないかなというふうに思いましたので,そういう組織づくりについてのご答弁をいただきたいというふうに私は思います。  それで,自薦,他薦の花壇コンクール,これはおもしろい提起だというふうに思いますが,行政の皆さんは,こんなことしたら大変だろうなというふうにお考えかもわかりません。でも,散歩をしたり,自分の周辺を見たときに,きれいに花を植えてみえる,その植え方を工夫してみえるお家がたくさんあろうかと思います。その写真を撮って,私はここのお家のという形で,年に1回か2回,そういうことを催されることによって,市民の花に対する意識と言うんですか,関心を持っていただくことになるんではないかということを,私は,そういう形で提起をさせていただきました。効果的な提案ですので,今後,よく検討いたしますとおっしゃいましたので,これは検討いただく中で,ぜひとも実現に向けて,よろしくお願いをしたいと思います。いまは写真の愛好家も大変増えてきておりまして,きょうも新聞を見ておりましたら,花菖蒲まつりを,桑名の九華公園でやられて,写真家が50人参加をされたと,そして,去年の写真展のその写真をそこにも展示をしながら行っておるという,新聞報道を見せていただきました。それは商工観光課写真コンクール係というところが,市役所の担当をいただいての記事でございました。それぞれの持ち場所,持ち場所があろうかと思いますけれど,全庁的に,そんなことも企画をされながら,本当に花をつくって,ただ,つくって自分で楽しむんじゃなくて,本当にそれが選ばれるような,コンクールで選ばれた,すごくうれしいなということで,また意気込んでつくっていただけるという糧になればというふうに思いますので,これについては,ぜひ早く実現するような形で,ご討議をいただきたいというふうに思います。これについては,担当課の方で,何かこんなことがあろうというふうなことがございましたら,お聞きをしたいというふうに思います。いま,市長の方から,花の名所づくりのところで,自由が丘の公園のお話をいただきまして,私,そちらの方に,公園のショウブを見せていただきに行ったことがございませんでしたので,大変美しくつくっていただいているということに敬意を表したいと思います。私も先ほど申し上げましたように,鈴鹿市には大きな規模でつくろうとすると,なかなかないわけですが,計画的に,ここはこれをこういうものをつくっていったらいい,ここはこういうものをつくりながら公園をつくっていってはどうなのかというようなことを,公園づくりだとか,建物がつくられていくと同時に,そういう植栽も,市民の人たちがいかに足を運んでいただき,そして,その施設もご利用いただけるのかというようなことを,あわせて計画をいただくようなことが必要なのではないかというふうに私は思いますので,この辺は都市計画の方でお考え等もございましたら,お聞かせをいただきたいと思います。例えば公園というのも,いろいろございます。神戸城址にはショウブがございますけれども,まだまだ,あの量では,ちょっと名所とは言いがたいなというふうに思います。それから石垣池公園のところにアジサイが何株かわかりませんが,植えていただいてありました。私はきれいですので,ずうっと道路沿いに植えたらいかがですかと言いましたら,県道ですので,のり面をそんなふうには利用するについては,県との相談もしなくてはいけませんのでというお話でしたが,ちょっとお借りをして植えられたというアジサイは大変美しく思いました。それから,考古博物館のところも,これから整備をされていくわけですが,何か花で名所をつくっていただくと,もっともっと市民の皆さんが訪れやすいように,たくさん訪れていただくようになるんではないかというふうに思いますし,これから幾つか公園がつくれらようといたしますので,そういう公園づくりと,私の申し上げました花の名所づくり,これをあわせて,どういうふうに考えていかれるのか,お聞きをしたいと思います。  フラワーパークの問題につきましては,市長の方から先ほどお話がありまして,いろいろ計画をされておりますようでございますので,これは大いに期待をさせていただきながら,これは本当に鈴鹿市にとって,一番名所というのがつくられていく,大きなものになるんだろうと思いますけれど,今日的ないろいろかの課題もあろうかと思いますが,ぜひそういう方向で,立派な公園をつくっていただけるようにお願いをしたいと思います。市民の皆さん方の花に対する関心というのは大変高いものですから,そういうこともご協力を得ながらやっていく,いま一番,花いっぱい運動を始まって2カ月半ですから,一番いい機会ではないかというふうに私は思っての質問でございますので,幾つか質問した点についてのご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  産業振興部長 大本剛郎君。 ○産業振興部長(大本剛郎君)  ただいまは松本議員,いろいろご提案,ご提起をいただきました。まさに,いま園芸ブームと申しますか,あるいは園芸ブームも,いままでは自分が楽しむ,あるいは家族だけが楽しむと,こういうような楽しみ方だったわけですけれども,その傾向が,人に見せると,飾る園芸という方向に来てまいっております。そうしたことを受けまして,市民の花づくりでもって地域づくりをしていこうと,こういう運動でございまして,そういうことで,まず,私ども,市民の協力を得るということは非常に難しゅうございます。この計画ができてきましてから,ちょこちょこと各地域,私どもは商工会なりにお話し合いをさせていただいておりますが,やはり,総論賛成各論反対ということでございまして,駅は駅で管理してもらわなあかんぞよと,おれは自分の家の前だけやというようなことも,すぐ出てきまして,なかなか難しいなということでございます。しかしながら,公共がやるには限度がございますので,まず,モデル的に,商店会,あるいは子供さんのご協力を得ながらやっていって,そして他の公共施設等々,各部,各課が,何ができる,自分の課では何ができるのかと,こういうことを,これから一つ一つ考えながら,本当の花づくり運動に育てていきたいなと,こういうことでございまして,まず,第1点目の市民の協力を得るには組織づくりが大切だよということ,まことにごもっともなことでございます。そういうことでございますが,なかなか難しい面がございますので,まず,公共,市役所が率先してまずやってみると,こういうことから始めましたことでございますので,その点を今年度,あるいは2年度をやっていきたいと思います。また,組織づくりにつきましては,先進事例を見ますと,どこもかもやはり花の地域協定づくりとか,花と緑の協定づくりとか,そういったことで組織をやはりつくっていっているという例がございますので,その辺なんかも参考にしながら,今後研究を進めてまいりたいと思いますし,また,花壇コンクールにつきましては,先生おっしゃいましたように,実施する側としては大変なことだと思いますので,これもまた検討させていただきたいと思いますし,できるとすれば,写真コンクールぐらいだろうから,ぜひ,これは実現をということでございますので,これも検討させていただきたいと思います。  その他の件については,また都市計画部長からお答えを申し上げますので,よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  都市計画部長 小林隆清君。 ○都市計画部長(小林隆清君)  まず,ご質問の中で,3市の先進地事例聞かせていただきました。特に四日市さんにつきましては,景観形成の中で,そういったことを実施しているということにつきましては,以前からいろいろ勉強させていただきながら,鈴鹿市としても,今後の景観の中で取り入れていければと考えております。  それから,松本議員さんからお話ありまして,私も,実はちょっと余談になりますけど,近くの公園とか,家の庭先ずっと,ここ興味持って歩いているんですけど,確かに,各児童公園,地域の方が,いまアジサイ植えていただいたりして,比較的,普段目につかなかったんですが,そういった市民参加のいわゆる花づくりが,すでに始まっているかなという実感を持たせてもらいました。こういった中で,ご質問の趣旨は,鈴鹿市は特に大きな名所づくりにつきましては,現状の公園の中では非常に難しい,そういった中で,現状の公園を生かしながら,名所づくり,花づくりを展開してはどうかということかと認識しております。特に,きょうはいろいろ事例紹介の中で,石垣池公園のショウブ園の話もありましたが,このショウブを将来いかに生かしていこうかということで,以前からもいろいろ内部で議論しておりまして,仮に,一つの事例ですけど,石垣池のショウブ園の周辺に,芝生を主とした水の流れ等も整備されておりますが,仮に,こういった水の流れの周辺にも拡大していくのも一つの名所づくりになるかなと,それから,もう一つは,先ほど言いました自由が丘公園とか,フラワーパークの中でも,比較的,株が多く,毎年出るということを伺っておりますから,こういった株を利用しながら,ほかの公園にも拡大してまいりたいと考えております。  それから市長から,既に答弁いたしておりますが,桜の名所づくりとして,今年から,石垣池周辺とかフラワーパークの中には,桜の広場,それから,ほかの公園も含めまして,2カ年計画で,約200本程度の桜を植えていく予定をしております。こういったことが,桜の名所づくりにつながっていくのではないかと考えております。  それから,これも市長から紹介しましたが,御座池公園とか,石垣池公園,こういった,今年は23公園につきまして,これをもとにして,まず,市からこういった花づくりを示しながら,将来は,そういった地域の参加につながればということで,今年は23公園に限りまして,そういった花いっぱい運動として,段階的につくっていきたいと考えております。そういうことで,よろしくご理解いただきたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  松本文子さん。 ○29番(松本文子君)  ありがとうございました。幾つか提言をさせていただいた中で,具体的にも,ここではこういうことを考えておりますというようなご答弁もいただきましたので,私も大変心強く思ったところでございます。  3回目の質問でございますので,質問というよりも,市長のこの花いっぱい運動に対しましての熱意と言うんですか,今年度の主要事業として大変胸を張って,花いっぱい運動をやりますと,あちらこちら行って,市長は市民の皆さんにも言っていただいているのを,市民の皆さんは大変心強いと言うんですか,いいことを市長言ってみえるなというのは,私の地域での話等もございまして,最後に,市長のこの花いっぱい運動に対しまして,これは一過性のものじゃなくて,継続をしていく,そのためには,こうあるべきなんだという,熱意と言うんですか,決意と言うんですか,そんなものをお聞きをさせていただいて,質問というよりも,それで終わりたいというふうに思いますので,何か私のいま申し上げましたことに,市長がお答えいただくことがあれば,お話をいただきたいと思います。あと14分ございますので,その中でお話をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君)  鈴鹿市は緑化産業が大変有名でございまして,全国的にも名高い,そんな町だと思います。そこで,私は花や植木が嫌いな人は余り少ないと思います。恐らく多くの方が花いっぱい運動には賛同していただけるものと,そのように私は考えておるわけであります。ご要望なさいました管理面,一過性のものじゃなしに永続性を持たすと,管理面には十分注意をいたしまして,これからも花いっぱい運動を充実をしていきたいと,そのように思ってます。花をめでる心,感動を与える豊かな心を養うことは,私は,花だけに限らず環境面にも大きくいい影響を与えるであろうと,そのように常々思わせていただいております。もちろん,花を求めて歩くのは楽しゅうございますけども,それよりも,私は,歩いた後で一輪の花を咲かすんだと,そんな思いであります。その一輪の花というのは,しょっちゅう申し上げております幸せな鈴鹿市づくりであります。そういうことを願って頑張りたいと思いますので,よろしくお願いします。 ○議長(古市嘉郁君)  この際暫時休憩をいたします。再開は14時55分といたします。            午 後  2 時 44 分 休 憩            ─────────────────            午 後  2 時 56 分 再 開 ○議長(古市嘉郁君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  長谷川清一君。             〔17番 長谷川清一君登壇〕 ○17番(長谷川清一君)  17番 平成クラブの長谷川でございます。通告に従いまして,質問させていただきます。防災センターの建設についてでございます。  ご存じのとおり,日本列島は,火山列島であります。そのため,地震列島とも言われております。災害は忘れたころにやってくる。昨日,竹口議員からも防災に関しまして,ご発言ございました。阪神大震災は,震度7と,気象庁始まって以来の激震を記録するなど,市民生活を直撃した戦後最大の都市直下型の激震として,私たちに,防災に対するさまざまな貴重な教訓を残してくれました。過去の地震被害においては,家屋の被害だけではなく,津波の襲来による被害や,地震直後に発生した火災により,多くの死傷者が生じていることから,市民一人一人の行動により,火災等の発生を最小限に抑えることが望まれております。このようなことから,各種災害の危険性をよく知るとともに,いざというときには,適切な行動が取られるよう,普段から対応策を取っておく必要があると思います。災害のない明るいまちづくりを目指して,知らず知らずのうちに防災に対する知識,技術を学んでいただき,生涯学習の施設として,地震体験,火災や煙体験,初期消火体験,応急救護体験など積極的に災害に対する行動力を高め,一人でも多くの市民の皆さんが利用される場をつくり,地域の防災の輪が広がることを心から願っておるものであります。そのためにも市民総合防災センターが必要であります。鈴鹿におきましては,9月1日を前後といたしまして,毎年大きいの小さいのというような区別をつけながら,防災訓練を実施しておりますが,防災訓練のときには,地震体験車は出てまいります。あの地震体験車は県で借りてくるわけでございますから,便利なことは便利でございますが,やはり,いつ行ってもその体験ができるといった体験室をつくっていただきたいと思うのであります。お考えをお聞かせ願いたいと思います。  消防団の抱える問題でございますが,これは私のひとり言になるかもわかりませんが,と言いますのは,私も消防団員として41年間お世話になり,そしてまた最後にはお世話をさせていただきました。そういう長い間の経験もありまして,現職におる間はさほど考えたことなかったわけでございますが,退団いたしまして,外から見ておりますと,いろんな矛盾点があったんやなと私は思っておるわけでございます。まず第1に,消防団員数の確保,第2に,消防団の待遇改善,消防団員の高齢化,消防団員の就業構造の変化につきましては,3月の定例会で,消防,防災にご造詣の深い高橋議員からご質問もありましたので,余り多くは触れませんが,その後,多少変わったかどうかということで,ご説明いただければ結構だと思います。  その次に掲げました住民の認識の希薄化,これは一番,消防団にとりまして一番恐ろしい問題でございまして,地域の消防団でありながら,地域の自治会の皆さん,地域に住む皆さんから,消防は一体何をしておるんやというようなお話も聞くわけでございます。そして,自治会から消防後援会費をいただいておるわけでございますが,常備消防がおるのに消防団必要なのかというようなお話もよく聞くわけでございます。全国的な消防,防災に関する世論調査においても,消防団の存在を知らない人が徐々に増えておるわけでございます。住民の知識度の低下は,新入団員の確保,住民の消防団員活動への理解と協力に大きな影響を及ぼすわけでございます。そういう意味から,6番にしております自主消防隊と,地元分団による合同訓練が必要でないかと思うわけでございます。自主消防隊は,どちらかといえば,言葉悪いかもわかりませんが,住民で組織された消防隊でございますので,消防団員よりかは素人でございます。その自主消防隊を地元の消防団が指導することによって,合同訓練をすることによって,その消防団活動は地元と輪ができ,そして地元の皆さんから愛される消防団がつくり上げられると思っております。そういうような意味で,最近たくさんの40トンの貯水槽ができましたが,その貯水槽を中心にしまして,自主防災隊が編成されているだろうと思うんでございますが,地域によってはできてないとこもあるようでございます。やはり,そこで合同訓練をすることによって,技術は上がり,そして連係プレーができてくるわけでございますから,いざという場合に何らかの役に立てば幸いかと思うわけでございます。  次の3でございますが,消防音楽隊,消防だけで音楽隊ができるとは私思っておりませんので,あえて括弧して市民を入れさせてもらいましたが,有志で,音楽を愛する者の有志が寄り集まって,そういうものができないかと思うわけでございます。だから,これはあくまでも提案方でございますので,市長さんの考えもお聞かせいただきたいと思うわけでございますが,今年の皆さん方と一緒にやりました13市の野球大会が津でありました。そのときに,市長さんも応援に来てまして,そして私と一緒にスタンドで観戦しておったわけでございます。応援しておったわけでございますが,そのときに市長さんと会談をしておったわけでございますが,音楽隊って,ええものやなと,そうやなというようなところから始まりまして,つくるとは申されませんでしたけれども,そうやなということも聞いておるわけでございます。私,冗談で言いました。ご存じのとおり,鈴鹿太鼓のお世話もさせていただいておりますので,こういう野球場へ来て,鈴鹿太鼓はちょっと映らんでなという話もさせていただきました。その後,多少のお考えが変わったかなと,ちょっとお聞きしたいと思っておるわけでございます。  以上で,第1回終わらせていただきます。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君)  長谷川議員には,建設的なご意見やご提言をいただきまして,まことにありがとうございます。多年にわたりまして,本市の消防を見てこられました議員には,消防活動や防災活動事業には,人一倍の思いもあられるかと思います。今回は,その中から幾つかのご指摘,ご意見を賜ったものと存じます。私も,市長として,現在,常備消防の体制強化とともに,消防団の機能強化は,地域社会におきます防災体制の中核を担っていただいているだけに,極めて重要なことだと認識をいたしておるのであります。この場をおかりいたしまして,改めて感謝を申し上げたいと思います。  火災の鎮圧や,風水害に対する消防,水防活動に必要な消防施設の整備はもとより,消防団員の確保には,重大な関心をもって,地域へのお願いや,働きかけをしていかなければなりません。このことに関しましては,引き続き可能な限り努力をしてまいりたいと存じます。ご質問のございました市民を含めた消防音楽隊の新設についてお答えを申し上げたいと思います。消防音楽隊の新設につきまして,いろいろ私もあれやこれや考えさせていただいておりまして,他の類似市での取り組み状況や課題を考えますときに,本市の組織的現状から,議員ご承知のとおり難しいものがございますし,市民の方々のこれに対する参加,理解度,また職員も参加を要請をしてはどうかと,そんなこともあるわけでございますが,いろいろ運営や経費などの幾つかの問題もございますことから,今後ひとつ十分に私も検討させていただいて,これの実現に向かって努力をさせていただきたいと,現在は思っておりますが,いますぐに隊の編成を考えてはおりませんので,どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。あと,残余の具体的なご質問につきましては,消防長より答弁をいたさせますので,どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(古市嘉郁君)  消防長 渡部一三君。              〔消防長 渡部一三君登壇〕 ○消防長(渡部一三君)  長谷川議員のご質問いただきましたので,私から答弁をさせていただきます。  まず,1点目の防災センターの建設についてでございますが,市民生活の安全,安心の原点は,地震をはじめ火災,風水害などの災害から安全が確保され,安全で安心な生活が保障されることにあります。先ほどのお話にもありましたように,さきの阪神・淡路大震災以降,特に防災面につきましては,住民の自主的活動や,自主防災隊の積極的な活動などが地域の防災力を高め,安全で災害に強いコミュニティづくりに大きな役割を果たしていますことから,その組織づくり,また住民に対する防災教育,訓練がとり行われております。そういうことを,我々防災関係者は念頭に置きまして,今後の消防防災体制のあり方や,あるいは住民の防災意識の普及啓発に当たらなければならないと考えております。ご質問の防災センターは,住民の防災意識の普及啓発の施設として,他市におきましても建設が進められております。隣の四日市市は,昨年,北消防署の建設に伴いまして併設をされたところでございます。本市におきましても,いつ発生するかわからない災害に備えまして,平素から防災対策に取り組んでいるところであります。防災センターの建設につきましては,将来,消防庁舎とのあり方につきまして,他の施設との整合性をはかりつつ検討してまいりたいと考えておりますので,どうかよろしくお願いを申し上げます。  防災センターにつきましては,消防団長の先輩であられる長谷川議員さんの貴重なご経験,ご意見を十分に参考といたしまして,現在ある施設を有効に活用しながら,市民に対する防災教育,あるいは防災訓練等に創意工夫をしまして取り組んでまいりたいと思いますので,今後ともよろしくご理解,ご協力をお願い申し上げます。  2点目の消防団の抱える問題点でございますが,1番目の消防団員の確保につきましては,本年4月1日現在の条例定数は455名であります。本年から,副分団長が3名増員をいただきまして,従来から3方面から6方面に体制を強化したところでございます。消防団員の選出方法は,地元自治会などにお世話を願っている地区,あるいは消防分団内部で選出をいただくなど,さまざまな方法で行われております。現在,23分団からなっておりますが,人口,世帯数,火災の発生状況等に格差のあるところもありまして,日常の消防団活動や,団員の確保に苦慮しているというのが現状でございます。団員確保のため,また,魅力ある消防団づくりのため,消防団員の処遇の改善をはかるほか,若い団員を確保するためのポスターや広報誌,消防団だよりなどを配布しまして,多くの方々のご協力をいただき,その確保に努めているところであります。今後,団員の確保に支障が生じた場合には,公募制の導入なども検討いたしまして,幅広い採用方法を取り入れる必要があろうかと思われます。昨年度採用いたしました女性団員は,公募制によりまして15名を任命いたしたところでございます。今後も魅力ある消防団づくりと,団員の確保に取り組んでまいりたいと考えております。  2番目の消防団員の待遇改善についてでございますが,消防団員に対する報酬,出動手当等は,地方交付税算入単価も年々増額されておりまして,本市におきましても,本年度から訓練出場手当を4,200円に,火災出場手当を4,600円に,それぞれ100円ずつ増額をさせていただいたところでございます。また,本市は全国に先駆け昭和61年から消防団活性化対策事業に取り組みまして,いち早く,団員の健康診断を導入し,レクリェーション事業として,綱引き大会などの事業も実施しております。このほか,災害時の団員の待機所の整備を年次計画で進めるとともに,一方,制服,装備品等につきましても,魅力が感じられる服装や,現場活動が安全で効率的に行うことができるように装備の軽量化や近代化を進めております。また,消防団活動に当たって,万一,負傷等をこうむった場合には,鈴鹿市消防団員等公務災害補償条例により補償が行われる制度をとりまして,安心して消防団活動に従事していただけるよう処遇の改善を図っているところであります。  3番目の消防団員の高齢化についてでございますが,本市消防団員の平均年齢は,平成5年で38.6歳,本年4月1日現在は39.3歳でありまして,全国平均と比べますと,若干の高齢化が見られるところであります。5カ年の伸び率は,全国平均と同様の0.5歳程度進展しているところでございます。我が国の高齢化社会の進展から見て,やむを得ないところかもしれませんが,このような現状の対策としまして,先ほど団員の処遇改善のところでも申し上げましたように,無反動ノズル,軽量ホース,軽量の背負い器などを導入しまして,操作員の負担軽減を図っております。また,消防団は,気力,体力を必要としますことから,毎年1回,定期的に健康診断を行って,健康管理にも当たっております。高齢化社会の対応としましては,若い年代の消防団員を確保することが何よりでありまして,地区の総代会さん,あるいは自治会,会社,事業所等も働きかけ,また,ポスターなどを配布しまして,呼びかけをして,高齢化への対応に取り組んでいるところであります。  4番目の消防団員の就業構造の変化についてでございます。いわゆるサラリーマン団員ということでございますが,サラリーマン団員の比率は,全国とほぼ同様の約60%を占めております。この傾向が今後もさらに進行するものと予想されるところでございます。現在の社会情勢下では,これもやむを得ないと思います。これらへの対応といたしまして,毎年,春の団員交代期には,市長,消防団長名をもって,企業,事業所等へ協力依頼文書を出して,協力をお願いをしております。また,火災出動,水防出動など災害発生時の出動の場合には,特別休暇としていただくよう,出動証明書を発行しまして,消防団活動に対するご理解とご協力をいただいているところであります。今後も機会あるごとに働きかけてまいりたいと思います。  5番目の住民の認識の希薄化についてのご指摘でございますが,阪神・淡路大震災から,早くも3年の日が経過しました今日,防災に対する住民の意識は,年々希薄化の傾向にあります。自治体消防50周年を迎えた本年3月,消防団のご協力をいただきまして,地区ごとの防災診断を行いまして,防災カルテを作成しまして,議員様をはじめ自治会,学校関係,防災関係機関などに配布しまして,住民の防災に対する意識の高揚に努めているところでございます。また,昨年度採用しました15名の女性消防団員による啓蒙活動などは,フレッシュで,消防団に対する認識を高め,市民の期待も大きく,今後は女性消防団のソフト面を生かした独居老人,あるいは高齢者等への啓蒙活動など,幅広い活動をお願いしているところでございます。平素,消防団の訓練や諸行事の開催場所につきましても,努めて市民の方々と触れやすい場所や,訓練の日程などを調整しまして,多くの市民と接する機会を設けまして,消防団の使命を認識していただき,消防団活動への正しい理解をしていただくよう努力してまいりたいと思います。  6番目の自主防災隊と,地元分団による合同訓練の必要性についてのご指摘でございます。1点目の防災センターのところで申し上げましたが,住民の自主活動,自主防災隊が,地域の防災力を高め,災害に強いコミュニティづくりに自主防災組織が大きな役割を持っていることから,本市でも結成を進めているところでございます。本年,4月1日現在,62の隊が組織されております。自主防災隊が,その機能を発揮して,より効果的な活動をするためには,平素から防災に対する知識,技術を身につけておく必要があろうかと思います。そのためには,地域の実情を一番よく知っている消防団との合同訓練が不可欠であります。消防団が,そのリーダーシップを取っていただき,消火訓練や,防災知識の普及啓発などに,日ごろから自主防災組織と消防団との連携を深めていくことが必要と考えております。消防団には,分団長会議等におきまして,自主防災隊が訓練を実施する場合には,指導教育に当たっていただくようお願いしているところであります。一方,訓練計画の際には,自主防災隊の隊長さんに,地元消防団にも参加をお願いをして,合同で訓練をしていただくよう指導しているところでございます。  最後のご質問の消防市民音楽隊についてでございますが,消防の音楽隊は,現在,津市,四日市市,松阪市に編成されまして,出初式をはじめ関係行事に広報効果を上げているところでございます。津市,松阪市におきましては,全員が消防職員で組織されておりますが,四日市市におきましては,一部の消防職員と市職員,それに一般市民を委嘱しまして組織されております。各市とも30名程度の人員で運営がなされていると伺っております。市民にも親しまれ,市民との音の架け橋としての音楽隊は大変有用な存在であることを認識しております。本市の消防出初式にも,現在は市内の中学校のブラスバンド部に協力を依頼しているような現状でございます。音楽隊の設置につきましては,先ほど市長から答弁がございましたとおり,今後,職員の自発的な意識を最も必要とするところでもあります。それに専門的な知識,技能を必要としますことから,さらには,消防業務との兼ね合いもありますので,よく調査をし,検討してまいりたいと存じますので,ご理解を賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(古市嘉郁君)  長谷川清一君。 ○17番(長谷川清一君)  防災センターの件でございますが,やはり年に1回,2年に1回というような総合防災訓練も必要ではございますけれども,いつ行っても,そういう体験ができるという体験コーナーは,私,日常生活の中にやはり溶け込んでこなければならないと私は思うんです。それで,火災が起きますと煙が出ます。煙の怖さはどんなものであるかという,そういうような施設もつくってもらい,地震体験室をつくってもらって,それを実感していただくと,そして火災の起きる原因の一番多いのはてんぷら火災なんでございますが,てんぷら火災の怖さ,これは余談でございますが,この間,12日の午前零時30分過ぎでございましたけど,サイレンが鳴りますので,私,500番回して,消防へ聞いたわけでございますが,火事どこですかと言ったら,神戸,神戸のどこやと言ったら,ディアナと,こうきたんですよ。私も普通の火事なら行きませんけれども,神戸の大きな建物でございますので,すぐ飛んでいきました。それで消防車もたくさん来てました。もう火の気は全然なかったので,よかったなとは思っておるんですけれども,各家庭でもあることでございますが,てんぷら揚げております,てんぷら揚げた後,てんぷらのかすが油に浮いてます。あれを1斗缶に入れて,ディアナは大きな施設でございますので,相当揚げたんでしょう。1斗缶に入れて帰ったわけです。何時まで営業しておったか知りませんけども,大体,お客さん帰っていくのは9時ごろ,調理場終わるのは,もっと早く終わりますわ。そこで,自然発火をしたということでした。てんぷらのかすが自然発火するのかと思って,また,翌日,消防本部へ聞いたわけですけども,うちでは実験はしてないけども,東京消防庁のいろんなデータ調べてみると,180度の温度にまでなると,180度もなりますと,煙も出ますし,火になります。そういうようなことが最近あったわけでございます。私もそんな経験は初めてでございました。てんぷら火災の怖さというのも学習していただきたいと思いますし,それから応急手当ての方法,初期消火体験,これは自主防災隊なんかで,なかなか水出して訓練できませんので,大きなスクリーンをつくってもらって,スクリーンに絵が映って,そこへ水をかけると,特殊な装置やそうでございますが,そういう方法もあるということを聞いておりますし,そういう場をつくってあげなければ訓練ができないわけでございますので,それから119番通報でございますけれども,119番いつも思ってますけれども,110番回す人がたくさんあるわけでございますから,子供の時分からそういうことを訓練させることが,私,必要やと思います。生涯学習でございます。教育長さんの方でも,生涯学習で,こういう防災のことを学校で教えてみえるのかどうか,私は知りませんけれども,そういう教育が必要じゃないかと思っておるんです。携帯電話では,まだ119回しても,鈴鹿の消防には入ってきません。今年中にそうなるようなことは聞いておりますけれども,携帯電話はだめやそうでございますが,いろんなことを経験して初めてわかるわけでございます。それで市民防災センターは,見て,触れて,地震や火災などの模擬体験を通じて,災害に対する行動力を身につけ,市民の皆さんの生涯学習の場として利用していただく場であります。災害に強いまちづくりのため,市民の皆さんはもとより,自主消防組織,事業所の防火管理者などの講習会に利用もできますし,消防コミュニティづくりに向けて,防火の輪を広め,楽しみながら学習体験をしていただく,防災空間の場といったことにもなるわけですから,何も施設をつくって,建物をつくって,それでいいのかというんじゃなくて,そこへ子供が遊びに来る,幼稚園,保育園の子供が遠足に行く,学習に行く,必ず寄って体験させる場,子供の時分から必要ではないかと思っております。  それから,消防団員の確保でございますが,これもよくわかっております。定数は確保しておるんですけれども,実際に,出初式とか,あるいはまた火事訓練,防災訓練,いろいろありますが,そのときに出動してくれと言うても,うちが忙しいでというので,全く出動人員は定数の何割かしか参加してくれません。出初式もそうです。皆家庭があるんですから,100%は全く難しいと思いますが,それで私,これ市長に提案しますが,市役所の職員は消防団員になれないのか,要請があったら。これ郡部行くと,関にも関の職員がおりますが,必ずしもなれと義務づけるんじゃなくして,大きな災害あったときには市の職員も参加されるわけですから,訓練をしていただくというのもいいんじゃないかなと私は思うんです。消防団の待遇改善は,待遇改善をしたかて,手当てはもともと安いんですから,上げたかて,そんなに団員は増えません。けども調べてみますと,県下でもわりにいい方です,鈴鹿は。郡部はまた別ですけども,それはわかっております。だから,待遇改善,その中に,やはり消防団員であっても,家族の協力がないことには出動できませんので,家族慰安がその中でひとつ模索できないかなということも考えておるんですが,いずれにしてもお金の要る問題ですから。それで,消防団の高齢化の問題ですけども,これ確かに高齢化は進んでおります。私の辞めたときには,団長,副団長,4人が辞めたんですけど,それ皆,平均70歳です。だから,相当平均が下がったかなと思って,自分では喜んでおるんですけども,消防団員の就業構造の変化,サラリーマンが非常に増えてきた関係で,本田技研,旭化成,富士ゼロックスの方には協力を得ておるということ聞いております。鈴峰の分団長の村田君が,本田技研出身です。それから一ノ宮の分団長は旭化成,そんなことで,大企業の協力も得ていることも聞いております。ところが大企業に何人消防団員が勤めておるかということは,まだつかんでみえないようでございます。  それから,住民の消防団に対する意識の希薄というのは,本当にこれは怖いと私は思うんですけれども,防火水槽ようけつくってもらってあるんですな,私らも知らんとるうちにようけできております。本当にようけできてますわ。昭和60年から始まって100トン水槽ができておるんですけれども,100トン水槽が13地区で13基,7年度に40トン水槽が6基,これは市内です。8年度は18基,9年度が12基,合計しますと,市内に47カ所で49基できておるんです。こういうものはつくればいい,多ければいいわけですけど,ちょっとも,これ使ってなければ,無用の長物でございまして,本当にやっぱり訓練というものは必要でございますし,もうつべこべと私申しませんが,ひとつよろしく,地元の分団との連係プレーをお願いしたいと思っております。それで,私もわかり切っておって聞いておるんで,たち悪いと思われるかもわかりませんけれども,1時間の時間取らせてもらいましたけれども,大分残しまして,あと宮崎議員に譲りたいと思いますので,どうもありがとうございました。 ○議長(古市嘉郁君)  宮崎平男君。              〔18番 宮崎平男君登壇〕 ○18番(宮崎平男君)  18番の平成クラブの宮崎平男でございます。きょうは,傍聴席には,我が地域の公民館長さんはじめ総代さん,たくさんにお越しをいただいております。ひとつ加藤市長さん,きょうの朝のようなさわやかな,そしてまたすばらしい,納得のいくご答弁をひとつご期待をしていただきながら,通告に従いまして,2つの点について,お尋ねをしたいと思います。  まず,1点目の鈴鹿市における景気浮揚のための緊急経済対策と,市の公共事業を大幅に展開し,当初予算における諸事業の前倒し執行とあわせて市経済の活性化を図っていただきたいということであります。  ご承知のとおり,今日の経済不況は,深刻な不況に加えて,アジア諸国における経済危機も加わり,古今未曾有のものであり,金融危機と,政府においても,この状況を国難と受け止め,このままでは,日本丸は沈没をするという危機感に立って,30兆円に及ぶ金融支援と,今回16兆円を上回る総合経済対策が打ち出されたところでございます。しかしながら,4月における完全失業率は,史上最悪の4.1%に達し,企業では一段と人員の削減,採用の抑制をするなど,雇用不安が日増しに強まり,これを受けての所得不安と生活防衛策から,経済マインドの冷え込み,今回の経済対策で完全実施される特別減税による消費効果も限定的と明るさが見えてまいりません。そうした中で,去る6月3日の新聞各紙の本県版は,県が国の不況対策に呼応して,緊急経済対策費の規模を577億円という,かつて例を見ない大型補正予算を6月議会に折り込むと報じられ,その内訳も詳しく紹介をされていたことはご承知のとおりであります。まさに,緊急という名称がついていることから,間を待たずの措置に敬意を表する次第でございます。私も,流通産業の片隅で,経済活動に携わっている一人として,今日の不況の深刻さを身をもって味わっているところであり,国,県の施策は,まさに干天慈雨の感じさえをも持つものであります。政治は国民,市民の暮らしと幸せを守るためにあり,行政は,具体的にこれを担保する営みであります。国と県が相携えて不況克服施策が可及的速やかに実施に移され,不況のかなたに明るい日差しが差し込むことを切に願うものであります。私は,そうした中で,国と県の施策とともに市当局が,国及び県と三つどもえとなって,敏速かつ早急に,そして思い切った不況対策に取り組むことの必要性をここに強く指摘し,市長の勇気ある決断を求めたいのであります。なぜならば,市民の暮らしと幸せを直接かつ具体の形で保障していく第一義的な役割を担っているのが市政であるからであります。不況に苦しみ,不況に悩み,不況に泣く市民の要望や願いは,国,県に先立って市政が,まずこれを受け止める立場にあるからであります。鈴鹿市は,ご案内のとおり,企業の優等生である本田技研を中核とする工業都市として知られており,深刻な不況の中にあっても,それ相当の体力を持つ都市であると人は言い,私もそう信じております。行政が,この際,起死回生の手を打って,不況対策に立ち上がれば,市経済の活性化は期して待つべきものがあると思うのでありますが,いかがでしょうか。私は,今日の市政において懸念いたしておりますことは,不況だ,財政難だ,いやあ大変だと,自ら萎縮をして,進んで事に当たろうとしない消極姿勢であり,いま大事なことは,不況なればこそ,また,財政難であるからこそ,こんな手を打とう,こんな手だてがあるではないかという知恵と勇気が生みだす積極果敢な施策ではないでしょうか。国及び県の不況対策には,市町村との連携を必要としているものが数多く含まれております。それらを有効に活用し,加えて市独自の施策を打ち出すことによって,国,県,市の総合的な施策ネットが構築されると思うのであります。そうした意味において,私は,早急に公共事業を中心とする緊急経済対策を組み立て,できることであれば,補正予算として,本議会にも提案されることを強く望むとともに,公共事業の前倒しによる経済波及効果を上げるべく,市長の政治家としてのご所見を伺いたいと思います。  次に,2点目の鈴鹿市東北部に文化(ミニ)会館的な箱物建設について,お伺いをいたします。  鈴鹿市はご承知のとおり,市制施行のいきさつから,また,地勢学的な意味からも,生まれた経緯から,地方分権のスタイルを持った町であります。市制施行後,すでに55年が経過をしておりますが,歴代市政は,こうした市の成り立ち,特殊性に照らして,それぞれの地域の独自性,自主性,できるだけ尊重し,市の施策は大小にかかわらず,地域バランスを配慮して進められてきたように思うのであります。もちろん,こうした配慮に対する是非については,別に論じられるところでありましょうが,それはそれとして,こうした歴史の流れの中で,市の北の玄関口ともいうべき,長太,若松,箕田地区,すなわち市の東北部地域は,人口は市制施行当時の2.3倍に当たる2万6,500人を擁する地域となりましたが,公共建築施設面では余り日当たりのよくない地域となっている感が否めないのであります。私は,こうした観点から,これまで幾たびとなく,この地域に,市政の光を当ててほしいと行政の配慮を求めてきましたが,具体的施設として,地域の人たちの生きがい創造の場として,生涯学習センター的なものや,地場産業振興に寄与する施設の設置を求めてきた経緯がございます。しかしながら,市として,財政難を理由に,これらの要望は取り上げられることなく今日に至っております。地域住民の立場に立ってみるとき,その要望は十分考えさせられるところがございます。私は,先ほどの第1の質問の中で,思い切った公共事業の採用を求めてまいりました。その一環として,言いかえれば具体の施策として,市の東北地域に住民の生活と憩いと学びのよりどころとなるミニ文化会館的な施設を,この際こそつくっていただきたいのであります。このように言いますと,市当局から聞こえてくるのは,いや財政難の折から箱物は棚上げという言葉であります。しかしながら,棚上げすべきものは,市民の暮らしや幸せに直接結びつかないものであり,何もかも一律に棚上げというのでは,十把一からげした議論と言わざるを得ないのであります。ここに改めて,市東北部地域に箱物を,一住民が喜び,誇りとして,日常活用する箱物を市の緊急経済対策の一環として建設をしていただくことを強くお願い,要望するものでございます。どうぞひとつ色よい回答を期待をしまして,壇上からの質問を終わらさせていただきます。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君)  宮崎議員のご質問にお答えを申し上げます。  まず,景気浮揚のための緊急経済対策と,公共事業の前倒しについてでございます。  我が国経済は,アジア地域の通貨・金融市場の混乱,金融機関の破綻等によりまして,先行き不安等から,個人消費や設備投資に影響を及ぼし,景気は停滞状態にあると,そのように言われております。これに対しまして,政府は,21世紀を切り開く緊急経済対策を決定いたしましたが,内外の悪条件が重なり合って,雇用の先行き不安等を背景に,消費が低調な動きになるなど,景気停滞は厳しさを増しまして,極めて深刻な状態が続いております。また,このように景気の停滞が長引いている背景には,金融機関や企業の不良債権問題,経済システムの制度疲労の問題など,従来の不況時とは異なった諸問題が山積をしておりまして,これらが景気の回復の妨げになっておると,そのように言われております。したがいまして,財政構造改革を進めながらも,現下の厳しい経済情勢から早期に脱却をして,力強い回復基調に乗せるとともに,21世紀の活力ある我が国経済社会を実現するために,国では,去る4月の24日,経済対策閣僚会議が開催をされまして,公共事業の前倒しと総合経済対策が閣議決定されたわけであります。公共事業の前倒しにつきましては,国は,上半期における契約済み額の割合を過去最高の81%以上となることを目指しまして,可能な限り促進を図ると,その確認がなされました。本市におきましても,国と共通の認識に立ち,直ちにその実現に向けて取り組みをいたしましたところ,集落排水事業におきまして,ほぼ100%の契約率となり,下水道事業においても90%となるなど,全体といたしまして81.2%の目標値となってございます。また,総合経済対策につきましては,1つとして,社会資本整備や減税によります内需拡大策の実施,2つ目といたしまして,経済構造改革の強力な推進,3つ目といたしまして,景気回復の阻害要因となっております不良債権処理の促進,この3つの課題を同時に進めるために,総事業費16兆6,500億円と,過去最大規模の経済対策が講じられることになり,そのうち,国と地方の減税や社会資本整備の財政投資などは,約12兆円の規模となっております。このたびの総合経済対策のうち,地方に関係いたします主なものは,まず歳入面では,特別減税のうち,地方税にかかる減収額が1兆2,010億円,所得税,法人税の減税に伴う地方交付税への影響額が9,200億円となっております。これらの補てん措置といたしまして,地方税の減収分には,減税補てん債の発行を,地方交付税の減収分には,国における加算措置とあわせて交付税特別会計での借り入れによって,地方への財政措置が講じられることになっております。  次に,歳出の面では,経済対策の柱となります社会資本の整備といたしまして,国,地方の分をあわせて公共事業等に6兆円のほか,地方単独事業に1兆5,000億円など,総額7兆7,000億が充てられております。このほか土地対策に8,000億円,中小企業対策に5,000億円が充てられております。このように,国におきましては,経済対策費の枠組みを確定をいたしておりまして,報道などの伝えるところでは,補正予算も間もなく国会を通過するということでございます。衆議院は通過したわけでございますが,参議院は,恐らくきょうだと思いますが,そんな状況でございます。市町村における実施段階では,一部の事業を除きまして,個々の事業費や,それに伴う裏負担の財源措置など,ほとんどの要素が確定しておらない状況でございます。しかし,本市おきまして,社会資本の整備は重要課題でございます。このたびの経済対策を積極的に活用いたしまして,これの推進を図ってまいりたいと考えておりますので,現在,国,県に対しまして,可能な限りの要望をし,その確保に向けて最大限の努力をしてまいる,その決意でございます。今後,これらの総合経済対策関係経費が明らかになりました時点は,直ちに補正予算を編成をいたしたい。そのように存じます。よろしくご理解を賜りますようにお願いを申し上げます。  2点目の鈴鹿市東北部にミニ文化会館的な建物建設についてのご質問にお答えを申し上げます。  本市の文化施設には,さまざまな形態を有する文化施設があります。その中核的な文化施設は,市民会館,文化会館でございまして,いわゆる多目的な施設として,全市的な規模の集会から,特定目的の専門的な集まりに至るまでのさまざまな利用が行われております。また,この両館を補完する施設といたしましては,平成9年度に,玉垣地区にオープンをいたしましたふれあいホールがありますし,多目的な施設として,本市の特異な都市構造から,神戸,牧田,白子の3つの核の地域には,それぞれコミュニティセンターが置かれております。また,本市の歴史や,ゆかりにちなんだ専門的な施設といたしましては,佐佐木信綱記念館や,伝統産業会館,そして,各種の資料館,今年の10月にオープンをいたします国分町の鈴鹿市考古博物館などがございます。このほか,比較的に地域に限られた施設といたしましては,住民の生涯学習や発表の場としての各地区の公民館,西部地区には,農村環境改善センター,玉垣地区にはふれあいセンターがございますが,中でも,多目的に利用していただける公民館の設置を,現在,計画的に実施をしておるところでございまして,本年の5月には,ご承知のように一ノ宮公民館が開館をいたしましたし,本年度は郡山公民館を建設することといたしております。既に,言われたことでございますが,三重県におきましては,いわゆる箱物といわれます文化的な施設の建設は,厳しい財政状況を反映して,当分の間は考えないような方針も打ち出されておるようであります。国の経済対策におきましても,いわゆる箱物は除かれているようでございます。しかしながら,昨今の市民の文化意欲の高まりから,市民の文化活動の学習発表が従来にも増して活発に行われておりますことは,十分認識しておりますが,各地区への公民館建設を,現在,順次実施中でございますので,その他のいわゆる多目的な箱物については,こうした各地区への公民館建設が終わりました後で,十分に検討をさせていただこうと,そんな思いでございます。どうぞ,現在として,ご理解を賜りますようにお願いを申し上げたいと存じます。 ○議長(古市嘉郁君)  宮崎平男君。 ○18番(宮崎平男君)  答弁をいただきましたが,一応,一般論にとどまっているような感じがいたしたわけでございますが,経済対策につきましては,平成10年度の税収の見込み,歳入の見通しとか,未確定の状況でございますと,経済対策関係の明らかになりましたら,なった時点で補正予算を編成したいというようなご答弁だと受け止めさせていただきましたが,だとしたら,緊急経済対策として,公共事業について,その内容についてどうかと,伺いたいのであります。特に,市独自の公共事業は何を重点に置いて実施するのか,ウエートの置きどころを一遍伺いたいと思います。  また,本年度,当初予算の前倒し執行について,国の方では上半期に,いまも市長,答弁で申されましたが,82%発注するよう取り組んでいると聞き及んでおりますが,その予算は,本来的に通年予算でもあり,年間のしかるべき時期に想定をして,事業化をするように組み立てられているはずでありますから,それを前倒しして執行するためには,それ相当の工夫と関係方面の協力が必要であると思われますが,当市の場合,具体的にどんな段取りを考えておられるのか,どんなところから,どのように取り組もうとしておられるのか,ひとつお聞かせをいただきたいのでございます。  それから,2つ目の東北部に文化ミニ会館的なものをと,建設をという質問をさせていただきました。答弁は,三重県におきましても,いわゆる箱物といわれます文化的な施設の建設は,当分の間は考えないような方針など打ち出されるなど,厳しい状況にありますので,よろしく理解を賜りたいと思いますというようなご答弁だと受け止めさせていただいておりますが,これも,いま私が1回目の質問で言わせていただいたように,この不況やこそ,こういった箱物も,一つの建設をして,そして不況対策に当ててやってはどうかと,これは両方にいいわけでありますから,市長,東北部には,今後ひとつ考えていきたいと,そのような理解でいいわけですか,建ててもらうの。今後,そういえば,23号から下,東北部については,そういえば,宮崎議員が言うように,何一つこれ東北部にはそういった公共施設がないなと,これそういえば,長年なかったんやなと,それは宮崎議員が言うだけやない,それはなるほどだれが見てもないなということを,それはいままで,私がいまお尋ねしたり,言うておることは,市民会館がありますよ,文化会館がありますよ,伝統産業会館がありますよと,どこにあるて知ってますが,そんなのは僕,どこにあるて聞いてません。それは,いろいろの事情で,地域性からいうて,建てられてきたことやと思いますから,それはそれでいいんです。いいんですが,そうすると,どういう事情で建てられてきたということは,それぞれさまざまなことがあったとして,東北部には,そういう厳しい,怖い人がいられないんでしょうか。私のような温厚な人ばかりで,強い,そういった要望とか,市に対して,そういう箱物をいままでも建てなさいよと,何で建てないんかと,あそこにも,こういうのも建っておるやないかと,いま箱物が,公民館でも,郡山さんでも,いま建設されるわけでしょ。例えば郡山さんの地域,団地といったら,東北部の我々の地元としては,こちらの方が古いわけですから,人口からいうても2万6,500人いらっしゃるんですよ。どのような観点から,そのように建設をされるのか。もっと強く,このように要望せんと,強くこのように質問しないと,してくれないのかと,こういうことさえ思わせられるのでございます。どうぞひとつ,その辺あたりを,私もきょうは40分という通告をいたしてございますの,議長,この時間はいいんですかな。 ○議長(古市嘉郁君)  もう,あと10分や。 ○18番(宮崎平男君)  ということでございまして,ひとついま,私が2回目の質問をさせていただきましたが,それに対するご答弁をよろしくお願いをします。  それから,もう1つ,市長,この景気のこういう状況下でございますので,市長,これ私昨日から,先輩,同僚の方々の質問の答弁聞いておりますと,市長,いま,こんな状況下に,これ危機感があるのやろかと,もうそのように私は思ってならんのですが,もうこれは,いまもう倒産,銀行は貸し渋る,夜逃げ,あるいは自殺,そんなような社会情勢ですよ,そんな悠長なこと思っておられへんのですわ。先輩の辻井議員が質問されましたが,そんなもの,財政調整基金もあるわけでしょ,そやで,もう小さい仕事でもよろしいやん,そんなもの国や県から補正予算がついてきてからやりますんやでと,そんなものは前倒しにもなりません。そんなもん,びゅっとやりなされ。積んだある金何もしもとかんでもよろしいやないか,どっと使ったらいいのや。使ったらよろしいやない。それを勇気ある決断と言うんです。決意を示してもらわないと,いま,市民は,市長さんそれを,何とかひとつ市もやってくれんやろかなと,このようなことばっかりこそ思ってないんですよ,特に業者は,切にそのように思っていらっしゃると思いますよ。だから,市長はこの際,決意をしっかりと,私にじゃないですよ,私が,きょうこれ傍聴に来ていただいておりますけれども,これ私を支持する,私らこの人らの代弁をしておる。そういうことでございますので,しっかりした決意表明をしていただきたいと思います。2回目を終わります。 ○議長(古市嘉郁君)  市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君)  今度の経済対策の内容について,再度ご質問なさったわけでございます。何を重点に置くかということでございますが,実は,これもいまはっきり確定をいたしましたのは,教育関係の耐震工事,これがきちっと決まっておるだけでありまして,これから,その内容を実は私どもは早急に国,県と相談をしながら決めていくわけです。いま市役所で勝手に,これとこれだということにはいかないわけでありまして,大変失礼でございますが,やっぱりこれは金をやろうというところの言うことをきかないと,これはだめでありまして,いま分権自治ということが叫ばれてますが,私も決して,全面的に国,県に追従する気持ちは持ってませんけども,この内容の決定は,これはひとつ,まだ決まっていないということでご理解をいただいたら大変うれしいと,そのように思います。そして,内容が決まり次第,これは他市に負けずに取り組みますので,どうぞひとつそのときは賛成をしていただきますように,お願いを申し上げたいと思います。前倒しのことも,いま申し上げましたように,実は都市下水とか,そしてまた農業集落排水事業は,ずっと90何パーセントと,こういっておるわけでございまして,全体を平均をいたしますと,81.2%と,こういうことで目標に達成をしておるわけであります。この仕事もゆるがせにせずに,早く契約に努めたいと,そのように思ってます。  申し上げにくいのは3番目でありまして,これも,私は決して,国もそうだ,県もそうだから,市もそんなことで行こうと,そんな軽い考え方ではおりません。決して,箱物規制と言いましても,やらなければいけないものは,これは順次取り組んでいこうと,そんな思いはいっぱいありますけれども,いま実は,公民館建設のまだ途中であります。1地区1館ということで,残っておるところもございます。清和地区でございましょうか,そういうところを終わって,全部ここに行き渡った後で,一遍宮崎議員のおっしゃいましたことについて,十分に検討させていただき,議会にも諮って決定をしていきたい。この場で諮って,皆さんの了解を取って,そして了解を得た上で着工いたす,そんな手はずを考えております。どうぞひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(古市嘉郁君)  宮崎平男君。簡潔にまとめてください。 ○18番(宮崎平男君)  簡潔に行きます。市長の本当に温かい,我々に対する地域に思いやりとして,受け止めさせていただいておきます。ひとつ3回目でございますので,一応要望としてお願いをしておきたいと思いますが,これは非常のときでございますので,間髪を入れずに,非常の手を打つのが,やっぱり政治の決断であります。市においても財政難をはじめ多くの問題を抱えていることは周知の事実でありますが,今日まさに非常のときであります。政治の思いやりやら,もろもろの利害関係をもって,市の緊急経済対策を早急に取りまとめていただき,市民の負託にこたえていただきたく,市長の勇気ある対応,対処に要望して,質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(古市嘉郁君)  これにて,本日の一般質問は終わります。  残りの方は,明17日にお願いいたすことにして,本日はこれにて散会をいたします。ご苦労さまでございました。            午 後  4 時 12 分 散 会...